「FXで上手くトレンド転換が見極められない」
このように困っている人は大勢いるようです。とくに初心者の人ですとその傾向が強いかと思います。
そこでこの記事では、FXでトレンド転換を見極めるための方法を分かりやすく解説。トレンド転換の見極め方を3パターンお伝えし、おすすめの手法まで紹介しています。
目次
FXトレンド転換の見極め方①:チャートパターンで判断
チャートパターンでトレンド転換の見極める方法は次の3つがあります。
- ダウ理論
- ダブルトップ&ダブルボトム
- ヘッドアンドショルダー&逆ヘッドアンドショルダー
ダウ理論
ダウ理論とは、19世紀後半に活躍した投資家である「チャールズ・ダウ」氏が考案したテクリカル理論です。ダウ理論でトレンド転換の見極める方法は以下のとおりになります。
上昇トレンド:高値が推し安値を更新できない
下降トレンド:安値が戻り高値を更新できない
上昇トレンドであれば、高値が「推し安値」を更新できない状態になるとトレンド転換したと判断します。推し安値とは、直近高値を更新する基点となった安値のことです。
下降トレンドなら、安値が「戻り高値」を更新できない状態になるとトレンド転換したと判断します。戻り高値とは、直近安値を更新する基点となった高値のことです。
ダブルトップ&ダブルボトム
ダブルトップとダブルボトムは以下のように、2回同じ箇所でレートが反転するチャートパターンです。
ダブルトップは天井圏で発生します。レートが2回同じ箇所で下落したため、トレンドが転換したと判断するのです。
ダブルボトムは底値圏で発生します。レートが2回同じ箇所で上昇したため、トレンドが転換したと判断します。
ヘッドアンドショルダー&逆ヘッドアンドショルダー
ヘッドアンドショルダーと逆ヘッドアンドショルダーは、次のように3つの山を築くチャートパターンです。
ヘッドアンドショルダーは天井圏で出現し、逆ヘッドアンドショルダーは底値圏で出現します。
先のダブルトップ&ダブルボトムに似ていますが、こちらのほうが強力なチャートパターンだとされています。
FXトレンド転換の見極め方②:インジケーターで判断
インジケーターで判断するという方法もあります。インジゲーターとは、チャート分析をするためのサポートツールです。
トレンド転換に使えるものとして代表的なのは「移動平均線」になります。
移動平均線とは、おもに相場の方向性を確認するために使われるインジゲーターです。この移動平均線の「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」を利用してトレンド転換を捕らえるのです。
ゴールデンクロスとデッドクロスとは
まず、ゴールデンクロスとデッドクロスについて。この2つは設定期間の違う移動平均線が以下のようにクロスする現象を指します。
- ゴールデンクロス:短期線が中期線を下から上にクロスする
- デッドクロス:短期線が中期線を上から下にクロスする
ゴールデンクロスは短期線が中期線を下から上にクロスした状態です。この状態は相場が上向きになったと判断されます。
デッドクロスは短期線が中期線を上から下にクロスした状態です。この状態は相場が下向きになったと判断されます。
移動平均線でトレンド転換を見極める方法
今回は上昇トレンドのケースで解説します。上昇トレンドの途中で移動平均線がデッドクロスしてしまったら、トレンド転換したと判断するのです。
デッドクロスしたということは、相場は売り勢力のほうが強くなっている可能性が高いです。上記のようにデッドクロス後、トレンド転換して下落するケースは多々あります。
FXトレンド転換の見極め方③:トレンドラインで判断
トレンドラインとは、次のようなトレンド相場の高値・安値に引くラインを指します。
トレンドラインはトレンド中の反転ポイントになりやすいですが、そこを割られると一転して相場の流れが変ることがあります。そのため、トレンド転換のポイントとして使用できます。
FXトレンド転換で知っておきたい2つのこと
トレンド転換で知っておいてほしいことがあります。それは次の2つです。
- 市場の切り替わる時間帯について
- ダマシについて
市場の切り替わる時間帯について
トレンド転換が起こりやすい時間帯があります。それは市場の切り替わる時間帯です。
市場の切り替わる時間帯は相場の動きが活発になりやすく、トレンド転換が起きやすいのです。具体的な時間帯は以下のとおりになります。
- 午前8時(オセアニア市場→東京市場)
- 午後15時(東京市場→ロンドン市場)
- 午後21時(ロンドン市場→ニューヨーク市場)
このため、トレンド転換を狙うなら、上記のいずれかの時間帯でトレードするのが良いです。
とくに午後15時と午後21時は相場の動きが活発になるため、おすすめです。
ダマシについて
トレンド転換のサインにも「ダマシ」があると知っておきましょう。ダマシとは、相場がサインとは逆の動きをすることです。
「トレンド転換のサインが出現したのにそのままトレンドが継続した」このようなケースがダマシです。
ダマシを避けるコツは、「トレンド転換のサインですぐエントリーしないこと」になります。
トレンド転換のサインが確認できても一旦待って、チャートの反応を確かめましょう。例えば、上昇からの反転を狙っているなら、上昇がきちんと止まって下落してからエントリーするなどとするのです。
トレンド転換を狙うのに最適な手法【初心者にもおすすめ】
最後にトレンド転換を狙うのに最適な手法を紹介しておきます。今回紹介する手法は「ダウ理論」を使った手法です。手法の手順は次のとおり。
- トレンド相場にて推し安値(戻り高値)の更新に失敗する
- トレンド転換する方向にレートが進むor反転チャートパターンが出現する
- エントリー
上昇トレンドの場合で解説します。推し安値の更新に失敗したのを確認します。
まだエントリーしてはいけません。ダマシに合う可能性があるからです。レートが下降し始めるか、反転チャートパターンが出現するまで待ちます。
少々分かりづらいかと思いますが、上記チャートでダブルトップが確認できます。そこから、下落してきましたのでエントリーします。
損切りは今回のケースでしたら、ダブルトップが失敗に終わったときです。位置で言えば、ダブルトップのM字の上あたりになります。
利益確定する位置はこれという基準はありません。ただ、エントリーする前にある程度決めておいたほう良いです。例えば、利益額やチャートで反発されそうな位置で決めるなどのやり方があります。
もしくは、ここまでお伝えしたトレンド転換の見極め方を使うのもおすすめです。「トレンド転換の見極め方=相場がいつ反転するかを判断する方法」ですので、ポジションを保有しているときにも応用できます。
まとめ
FXのトレンド転換を見極める方法はおもに次の3つです。
- チャートパターン
- インジゲーター
- トレンドライン
この中からご自身が使いやすいものを選んでいくのがおすすめです。なお、トレンド転換については以下の2つも知っておくようにしましょう。
- 市場の切り替わる時間帯はトレンド転換が起こりやすい
- ダマシがあるのですぐエントリーするのは禁止
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