「RCIとRSIの違いが分からない」
このように悩んでいる人は多いようです。
確かに2つのインジケーターは似ているため、どのような違いがあるのか分かりにくいです。
そこでこの記事では、RCIとRSIの違いを解説。
2つのインジケーター違いから使い分け方、手法までをお伝えします。
今日でRCIとRSIの違いを理解し、実際のトレードに活用できるようになり、勝率アップを目指しましょう!
目次
RCIとRSIについて理解しよう!
まずは、RCIとRSIがどんなインジケーターなのかしっかり理解しておきましょう。
2つのインジケーターがどんなものか理解できていないと、違いもよく分からないからです。
RCIの特徴
RCIは「順位相関係数」と呼ばれるインジケーターであり、一定期間内の価格と日付に順位をつけ、その間にどのような相関があるかを分析するというのもの。
特徴は以下のとおりです。
- 数値は-100%~+100%で推移する
- 数値で相場の過熱感を判断できる
- 順張りと逆張りに対応している
- 複数のラインを表示することもある
オシレーター系のインジケーターとしては、順張りと逆張りに対応しているのが珍しいです。
そのため、相場の動きが目まぐるしく変わる「スキャルピング」や「デイトレード」などの短期売買で人気があります。
RSIの特徴
RSIは「相対力指数」と呼ばれるインジケーターであり、一定期間内の価格の上昇幅と下落幅から、現在の市場の過熱感を判断するもの。
特徴は以下のとおりです。
- 数値は0%~100%
- 数値で相場の過熱感を判断できる
- ライン1本しか使用しないので初心者でも使いやすい
- おもにレンジ相場での逆張りに使用される
RSIは基本的にライン1本しか使用しないため、とてもシンプルで初心者にも扱いやすいインジケーターです。
ただし、トレンド相場では使いにくく、おもにレンジ相場での逆張りがメインとなります。
RCIとRSIを比較!大きな違いはこの3つ
RCIとRSIの違いをまとめると次のとおりです。
RCI | RSI | |
---|---|---|
数値 | -100%~+100% | 0%~100% |
対応した相場 | レンジ相場・トレンド相場 | レンジ相場 |
ラインの数 | 1~3本 | 1本 |
数値
まず、数値からですがRCIは-100%~+100%なのに対して、RSIは0%~100%という違いがあります。
RCIは一般的に-80%以上で「売られすぎ」、+80%で「買われすぎ」と判断。
それに対して、RSIは一般的に30%以下で「売られすぎ」、70%で「買われすぎ」と判断されます。
対応した相場
RCIとRSIは対応した相場にも違いがあります。
RCIはレンジ相場とトレンド相場の両方に対応可能です。
一方、RSIはトレンド相場を苦手としており、得意なのはレンジ相場です。
よって、RCIのほうが守備範囲は広くなっています。
ラインの数
RCIとRSIはラインの数にも違いがあります。
RCIは1本だけでなく、2本や3本などのラインを表示して使用することがあります。
複数のラインを表示して、以下のようにラインのクロスをエントリーサインにする手法が有名です。
それに対してRSIはライン一本で使うのが基本です。
複数のラインを表示して使う方法もありますが、それは変則パターンであるため基本から外れます。
結局、RCIとRSIはどっちがオススメなの?
RCIとRSIはどちらが良いかは、どのようにトレードするかによって違います。
- 短期トレードならRCI
- レンジ相場の逆張りならRSI
上記がオススメであるため、それぞれその理由をお伝えしていきます。
短期トレードならRCI
デイトレードのような短期トレードならRCIが向いています。
短期トレードの場合、相場状況が目まぐるしく変化するため、順張りと逆張りに対応していけることが望ましいです。
そのため、RSIよりもRCIのほうが向いているのです。
RSIは順張りが苦手ですがRCIは順張りにも対応できます。
レンジ相場の逆張りならRSI
レンジ相場で逆張りを狙っていくならRSIが良いでしょう。
RSIは逆張りにとても強く、なおかつシンプルで扱いやすいのが特徴。
買われすぎの数値になったら「買い」、売られすぎの数値になったら「売り」と単純なため、初心者でも導入しやすいです。
RCIとRSIを使ったFXトレードの具体例
ここでは、RCIとRSIを使ったFXトレードの具体例を解説します。
ご自身のトレードの参考にしてもらえれば幸いです。
RCIのトレード手法
この手法では2本のラインを使用します。
設定値は「9」と「26」です。
エントリーサインは以下のとおり。
- 買いサイン:「9」が「26」を下から上に抜く(ゴールデンクロス)
- 売りサイン:「9」が「26」を上から下に抜く(デッドクロス)
例えば、買いであれば以下のチャートのようにします。
このとき重要なのは、なるべく底値圏(-100%付近)でのクロスを狙うことです。
クロスにはダマシがありますが、底値圏でのクロスを狙うことでダマシを回避しやすくなります。
売りの場合なら、天井圏(+100%付近)でのクロスを狙ってください。
RSIのトレード手法
RSIではレンジ相場でトレードします。
ただし、レンジ相場ならどれでもいいわけではなく、「ボックス相場」を狙うようにします。
ボックス相場とは、レートの動く範囲の上限と下限がはっきりとしたレンジ相場のことです。
ボックス相場はレートが規則正しく動く傾向にあるため、RSIでの逆張り手法と相性が良いです。
具体的な方法は以下のとおり。
- 買いの条件:レートがレンジの下限に達し、RSIの数値が30%以下
- 売りの条件:レートがレンジの上限に達し、RSIの数値が70%以上
例えば、売りの場合なら以下のチャートのようにします。
RSIの数値が100%に近いほどレートが下降してくる可能性が高まるため、エントリーサインとしての信頼性も高くなります。
買いの場合は売りとは逆です。よって、RSIの数値が0%に近いときほど、エントリーサインとして信頼性が高いです。
まとめ
RCIとRSIの違いのおもな違いは以下のとおりになります。
RCI | RSI | |
---|---|---|
数値 | -100%~+100% | 0%~100% |
対応した相場 | レンジ相場・トレンド相場 | レンジ相場 |
ラインの数 | 1~3本 | 1本 |
どちらが良いかはトレードスタイルなどによって違ってくるため、ご自身がどのようにトレードしているかによって異なります。
順張りと逆張りの両方に使いたいならRCIのほうが最適です。
レンジ相場の逆張りならRSIのほうがシンプルでオススメです。
このようにRCIとRSIはご自身のしたいトレードによって、使い分けると良いでしょう
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