FX注文パターンのひとつに「2way注文」があります。
2way注文は特徴を理解し、使いこなせれば人によってはメリットの大きい注文方法です。
この記事では、そんな2way注文について詳しく解説。
2way注文のメリットからデメリット、注意点まで初心者向けにやさしくお伝えしていくため参考にしてください。
目次
FX注文パターン「2way注文」とは
FXの2way注文はプライスボードと呼ばれる注文の発注画面から、レートを直接クリックして注文をする方法です。
プライスボードには「売値」と「買値」のレートが表示されています。
例えば、米ドル/円であれば「売値143.2600円」・「買値143.2690」といった感じです。
この売値と買値をワンクリックするだけで発注できるのが2way注文になります。
なお、FX会社によっては2way注文の名称が違うこともあります。マーケット注文や即時注文などと呼ぶこともあると覚えておいてください。
FXの2way注文のメリットはこの2つ
2way注文のメリットはおもに次の2つです。
- スリッページを限定できる
- スプレッドを把握しやすい
スリッページを限定できる
2way注文の大きなメリットとして、「許容スリップページ幅」を設定できるというものがあります。
許容スリップページ幅とはスリッページの幅であり、スリッページは注文をしたときと約定したときの価格のズレです。
FX会社が表示しているプライボード上のレートで注文しても、必ずしもそのレートで約定するとは限りません。
あなたが注文してからその情報がFX会社に届くまでタイムラグがあり、その間にレートが変わってしまうことがあります。
その結果、注文したレートと約定したレートに差がつくことがあるのです。この現象をスリッページと呼びます。
2way注文の場合、許容スリップページ幅の設定によりスリッページを防ぎやすくなっています。
例えば、許容スリップページ幅を0.2pipsと設定すれば、0.2pipsを超えるスリッページがあった場合は注文が成立しません。
そのため、意図しないレートでの約定を防ぎやすく、狙ったレートで注文を成立させやすいです。
スプレッドを把握しやすい
2way注文はスプレッドを把握しやすいのもメリットです。
スプレッドとは売値と買値の差です。
売買した瞬間にスプレッド分がマイナスの状態でスタートするため、スプレッドは実質的に取引コストになります。
2way注文の場合、売値と買値が横並びで表示されており、スプレッドもぱっと見てすぐ分かるようになっています。
そのため、現在スプレッドがどのくらいなのか分かりやすいです。
FXの2way注文のデメリット
2way注文のデメリットは、許容スリップページ幅を狭くしすぎると注文が成立しにくくなることです。
例えば、極端な話、許容スリップページ幅をゼロにするとスリッページを完全に回避できますが、その分だけ注文が成立しにくくなります。
注文が成立しないとポジションを保有できずにチャンスを逃します。
とくに短期トレードではタイミングが重要であるため、チャンスを逃してしまうと間に合わなくなる恐れがあるので注意です。
よって、許容スリップページ幅は極端に狭くしすぎないのがおすすめです。
許容スリップページ幅の目安は0.3pips程度が無難かと思います。
FXの2way注文の注意点2つ
2way注文を使用するときは以下の2つに注意しておきましょう。
- ワンタップでの発注になる
- 両建てのON/OFF
ワンタップでの発注になる
2way注文はワンタップでの発注になると知っておいてください。
クリックするとすぐに注文が確定するためミスが許されません。
注文する前に、取引量や通貨ペアなど間違いがないかよく確認しておきましょう。
両建てのON/OFF
2way注文で「両建て」をする際はON/OFFを確認しておく必要があります。
両建てとは、売りと買いの両方のポジションを保有することです。
FX会社にもよりますが、2way注文での両建てはON/OFFで注文を有効にできるケースが多いです。
ONになっていないと両建てができないことが多いため、両建てをするときは確認しておいてください。
2way注文と成行注文&指値注文との違い
FXには2way注文の他に、成行注文と指値注文もよく使用されます。この2つの注文方法との違いも理解しておきましょう。
成行注文とは
成行注文は約定させたい通貨量だけを指定して発注する注文方法です。
例えば、1万通貨と指定するなら条件は1万通貨のみとなります。
すぐに注文を出すのは2way注文と同じですが、許容スリップを指定しない部分が違います。
そのため、「レートを指定せずにすぐ売買したい!」といったときに向いている注文方法です。
指値注文とは
指値注文はレートを指定して発注する注文方法です。
例えば、米ドル/円の120円で買いたい場合、120円に買いの注文を指定して発注します。そうすれば、レートが120円になったとき自動で注文が成立するのです。
売りのケースも同様。120円で売りたければ、120円に売りの注文を入れておけばOKです。
また、指値注文には「逆指値注文」もあります。
逆指値注文とは、現在のレートよりも不利な位置に入れる指値注文です。
買いポジションを持っているとき、仮に現在のレートが130円であり128円で損切りをしたい。このようなときに128円に逆指値注文を使用します。
そうすれば、レートが128円まで下落したときFX会社のほうで自動的に損切りをしてくれます。
まとめ
FXの2way注文はプライスボードから直接注文をすぐに発注する方法です。
- スリッページを限定できる
- スプレッドを把握しやすい
上記の2つのメリットがあります。
とくに、許容スリップ量の設定により、スリッページを限定できるのは大きなメリットではないでしょうか。
そのため、スリッページを抑えながらすぐ売買したい人に最適な注文方法です。
スキャルピングやデイトレードに向いた注文方法であるため、短期トレードをしている人におすすめできます。
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