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FXのストップロスの意味とは?設定場所や設定方法まで解説

FXについて勉強していると必ず「ストップロス」という言葉を耳にします。このストップロスは口座資金を守るために一番重要と言っても過言ではありません。

そこでこの記事では、ストップロスについては分かりやすく解説。

10分もあればストップロスの意味や使い方などをマスターできるため、ぜひ参考にしてください。

目次

FXのストップロスの意味

FXにおいてストップロスの意味は、損失を一定の範囲に限定するための注文を指すものです。

損切りロスカットとも呼ばれます。

例えば、ドル円を100円で買ったとし、99円まで逆行したら取引を終了させたいとしましょう。

そうした場合、逆指値注文やIFO注文などでストップロスを入れ、99円で決済をします。(逆指値注文とIFO注文についてはで後の章で解説しています。)

売りの場合は逆に、100円で売り→101円まで逆行したら決済というような形になります。

このように、建てたポジションが逆行してしまったときに、損失を限定するための注文がストップロスになります。

ストップロスは強制ロスカットとは違うので注意

ストップロス強制ロスカットが混同されることがありますが、この2つは明確に違います。

強制ロスカットとは、口座残高が一定の基準を下回ったときに全てのポジションを強制的に決済するものです。

例えば、強制ロスカットの基準が証拠金維持率100%以下であれば、証拠金維持率100%以下になった瞬間、すべてのポジションが決済されます。

それに対して、ストップロスは事前に決めたレートに達したら、ストップロス設定をしたポジションのみが決済がされます。

以下に、ストップロスと強制ロスカットの違いをまとめておきましたので参考にしてください。

ストップロス強制ロスカット
・設定したポジションのみが決済
・ポジションごとに設定できる
・損失額を少なくしやすい
・すべてのポジションが決済
・ポジションごとの設定はできない
・損失額が大きくなりやすい

FXのストップロスの目的と重要性

ここからは、FXのストップロスの目的重要性をお伝えしていきます。

結論から言えば、ストップロスの目的は損失を限定することです。

以下の図を確認してください。

仮にドル円を次の条件でトレードしたとしましょう。

買いのレート:105円
ストップロス有のレート:100円
ストップロス無のレード:95円

買いのポジションを建てた後、大きく下落してしまいますがストップロス有の場合は100円で決済されます。

しかし、ストップロス無の場合は95円まで下落しても決済されず、10円分の含み損を抱えた状態になってしまうのです。

ストップロスの有無で損失額はどのくらい違う?

先の条件を1万通貨でトレードした場合、ストップロスの有無では以下のように損失額が異なります。

ストップロス有:5万円(確定)
ストップロス無:10万円(含み損)

ストップロス有の場合は5万円で抑えられますが、ストップロス無では10万円の含み損です。

含み損であるため確定していないものの、今後さらに下落したときには損が拡大してしまいます。下落幅によっては致命的なダメージを受けてしまうことも・・・。

ただし、ストップロスを使えば、コントロールされた想定内の負けにできます。

そうしたことから、ストップロスを入れておき、損失額をコントロールする必要があるのです。

ストップロス買いと売りを設定する場所

ここまでの解説で、ストップロスの意味や目的、重要性は理解してもらえたかと思います。

そこで気になるのが、「ストップロスを設定する場所はどこか?」ではないでしょうか。

結論から言いますと、ストップロスの設定場所はトレードの根拠が無くなる部分です。

理由は簡単で、トレードした根拠が無くなったら、ポジションを持っている意味が無くなるからです。

次章で具体例を上げて解説していきますのでこのままお読みください。

ストップロス設定の基準一例

例えば、「移動平均線にタッチして反発したので買った」という根拠でトレードしたとします。

その場合、以下のように移動平均線を割ってしまう位置にストップロスを設定します。

移動平均線のタッチの反発で買ったのに移動平均線を割ってしまったら、トレードした根拠が崩れるため、そこで損失を確定させるのです。

もうひとつ例を上げておきましょう。

以下のように「レンジをブレイクアウトして売った」というような根拠のトレードなら、ブレイクアウトが失敗して、またレンジに戻ってしまう位置にストップロスを置きます。

レンジブレイクでトレードしたのに、またレンジに戻ってきてしまってはポジションを持つ理由がありません。

そのため、損切りをしてトレードを終了させるのです。

損失額を確認しておくことも必須

ストップロスを設定するときは損失額を確認しておくことも必須です。

ストップロスの幅やポジションの取引数量によって損失額は変ってくるからです。

損失額を事前にきちんと確認しておかないと、「思ったよりも損失額が大きかった・・・」なんて事態にもなりかねません。

損失額の計算式は次のとおり。

損失額 =(売価格-買価格)× 取引数量

ドル円を100円で買い、99円で売る場合であれば、以下のように計算します。

99円-100円=-10,000円

上記の場合は「-10,000円」ですので10,000円の損失が発生します。

なお、実際に損失額を計算するときはFX会社やFX関連のサイトなどが提供している計算ツールなどで計算するほうが楽でおすすめです。

ストップロスでNGな設定の仕方

ここからは、ストップロスでNGな設定の仕方をお伝えしていきます。

  • 損切りラインを途中で変える
  • pips(値幅)で決める
  • 利小損大の位置に設定する

上記でストップロスを設定するのはおすすめできませんので避けてください。

それでは次章より詳細を解説していきます。

損切りラインを途中で変える

損切りラインを途中で変えるのは絶対ダメです。

先ほど損切りラインはトレードの根拠が崩れる部分に設定するとお伝えしました。

よって、損切りラインを途中で変えしまっては根拠のない位置に入れてしまうことがあるからです。

ただし、利益が出ている場合に損切りラインを変えるのはありです。

以下の図のようにトレード後、大きく順行した場合は利益を守るために損切りラインを移動させてもいっても問題ありません。

pips(値幅)で決める

pips(値幅)で決めるのもおすすめできません。

pipsで決めると根拠の無い位置に設定してしまうことが多いです。

何度も言いますが、ストップロスの設定位置は基本的にトレードした根拠が無くなるところです。

利小損大の位置に設定する

利小損大の位置に設定するのも得策でないです。

以下のような位置に設定した場合、明らかに利益よりも損失のほうが大きくなるため、ハイリスク&ローリタンな取引になってしまいます。

ストップロスを設定して損失額を限定する注文方法

ここからは、ストップロスの設定方法をお伝えしていきます。

ストップロスはおもに以下の2つの注文方法で設定できます。

  • 逆指値注文
  • IFO注文

それぞれの注文方法については次章より詳しくお伝えしていきます。

逆指値注文

逆指値注文とは、利益とは逆方法に入れる注文を指します。

以下の図のように買いで新規ポジションを建てた場合なら、下落した際に備えて売りポジションを設定しておきます。

IFO注文

IFO注文とは、ストップロスと利益確定の注文を同時に出せる注文方法です。

次の図のとおり、ストップロスと利益確定の注文を同時に出せますので、損切りと利益確定を自動で行なってくれます。

なお、どちらか片方の注文が確定しましたら、IFO注文は自動的にキャンセルとなります。

まとめ

  • ストップロスの意味とは、損失を一定の範囲に限定するために設定する注文を指す
  • 使う目的は損失を限定すること
  • 設定場所はトレードの根拠が無くなる部分
  • 「損切りラインを途中で変える」、「pips(値幅)で決める」、「利小損大の位置に設定する」はNG
  • 設定方法は「逆指値注文」、「IFO注文」がおすすめ

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