FXトレードにおいてチャート表示だけでは、どこまで上昇下降するのかわからなくなってしまいます。
そんなときに有効なのがチャートに水平線を引くこと。水平線を引くことで値動きの予想をつけやすくなるのです。
この記事では、実際にどうやって水平線を引いていくのかを説明していきます。
FXの相場分析に悩んでいる方は、ご紹介する水平線の引き方を是非試してみてください。
目次
水平線とはどんなものか
水平線とは、チャート上に横線のラインを引いたものです。
代表的な3種類をご紹介します。
①レジサポライン
レジサポラインとは、上値の『レジスタンスライン』と下値の『サポートライン』を組み合わせた呼び方です。
このように、上値と下値がそれぞれ同じところで反発しています。
上値はチャート上で一番高い値段をつけた場所、下値はチャート上で一番低い値段をつけた場所です。
何度も跳ね返されているところに引くと、優位性が高い水平線として機能します。
②ネックライン
ネックラインとは、押し安値と戻り高値に引いた水平線です。
このように上昇中に安値をつけた部分にネックラインを引きます。
下降中であれば同じように戻り高値に引いていきます。
トレンド転換として機能する水平線です。
三尊(ヘッド&ショルダー)やダブルトップのネックラインも基本の考え方は同じです。
中央の頭と、両横に同じ高さの肩があることからヘッド&ショルダーと呼ばれています。
日本では三体の仏像に見立てて三尊と名付けられたものです。
戻り高値の形は逆三尊と呼びます。
ダブルトップは同じような価格の高値を二度試している形です。
押し安値をつけた部分にネックラインを引くことができます。
同じような価格の安値をダブルボトムと呼びます。戻り高値をつけた部分にネックラインを引くことができます。
③ラウンドナンバー
ラウンドナンバーとは、108.000や108.500、1.19500などのように0が続くキリの良い数字のことです。
人はキリの良い数字を好む性質があり、区切りの良い数字はシンプルで覚えやすいことが理由と考えられています。
それはFXの世界でも同じで、ラウンドナンバーは多くの市場参加者が意識する数字と考えられています。
そのため、ラウンドナンバーは人間の心理も含まれた重要な水平線として機能します。
水平線を引くコツは?
「水平線を使っても損切り決済ばかりで勝てない」と思っている方向けに【意識される水平線を引くコツ】を4つご紹介します。
①複数回レジサポが意識されている場所
高値と安値が複数回止められている所に注目して水平線を引いていきます。
②大きい時間足から引いていく
チャートをどの時間足で見たらいいのかわからないという方は、「なるべく大きい時間足」で水平線を引くようにしましょう。
5分足や15分足などの小さな時間足だと情報が足りずに優位性の低い水平線となってしまいます。
大きい時間足になるほど、より多くの市場参加者に意識された価格になるため、多くの情報が集まった結果として、注目度が増した優位性の高い水平線となります。
デイトレードであれば日足、4時間足、1時間足。スイングトレードであれば週足に引くのがおすすめです。
③ヒゲ先にこだわらない
ヒゲ先ぴったりに水平線を引こうとするのではなく、実体のローソク足に引いたりギリギリ届いていないところでも水平線を引く柔軟性が大切です。
④等間隔の水平線を引いてみる
意識されていると思った水平線が二本引けたら、同じ幅になるように水平線を追加します。
市場参加者は利確や損切りの決済幅を一定にしている特徴があるため、水平線の間隔も等間隔で意識されやすくなるのです。
チャートに水平線を引きすぎていませんか?機能する水平線を見極めよう
水平線を引く場所は大きく分けて『レジサポライン』『ネックライン』『ラウンドナンバー』の3種類があるとご紹介しました。
ですが、これをすべて行ったチャートは至る所に水平線が引かれた状態になってしまいます。
判断材料が多すぎるので、「ここまでローソク足が行くかもしれない」「この水平線が機能すれば…」と、自分に都合の良い動きを期待してしまいます。
これでは冷静な取引を行うことができません。
チャートは自分の期待では動いてくれないため、優位性のあるツールをきちんと使うことで勝率に繋がっていきます。
たとえばレジサポラインに水平線を引いていたとします。
レジスタンスラインとサポートラインに挟まれてローソク足が推移しています。
しかし、その後レジスタンスラインを上抜けてしまいました。
こうなると、引いていたサポートラインは機能していないと判断することができるので、削除して見やすいチャートにしておきましょう。
自分の手で水平線を引いていこう
水平線の知識だけでは実際の取引に活かすことはできません。意識されそうな場所に自分の手で水平線を引き、検証を積み重ねることで考える力が身に付きます。
チャート表示だけでは、どこまで上昇下降するのかわからなくなってしまいますが、水平線を引くことで値動きの判断をする助けになります。
完璧な手法やリスクのない手法はありませんので、自分に合ったスタイルのトレードを目指していきましょう。
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