チャートに水平線が引けるようになると大勢に注目されている価格帯が分かるようになるため、有利にトレードできます。
そこでこの記事では、FXの水平線について詳しく解説。
「FXの水平線とはどんなもの?」
「水平線の引き方や手法を教えて欲しい!」
そんな疑問をお持ちの方は必見。
水平線の詳細や引き方、手法まで解説していますので、この記事ひとつで水平線が理解でき、実際のトレードで活かせるようになります。
10分くらいで読めますのでぜひ参考にしてください。
目次
FXの水平線とは
FXの水平線とは、以下のチャートのように高値と高値、もしくは安値と安値を結んで引く線のことを指します。
上記のチャートを見てもらえれば分かるとおり、同じ価格帯で何度も反発しているポイントがあります。
そうしたところに線を引くのが水平線なのです。
水平線の役割
水平線の役割はどの価格帯が注目されているかを分かりやすくすることです。
注目されている価格帯は何らかのアクションが起こりやすいです。
例えば、価格が反発したり、水平線をブレイクすると価格が大きく動いたりといったことが起こる可能性があります。
そのため、水平線が引けるようになるとチャード上で重要なポイントが分かるようになり、トレードにおいて非常に有利です。
水平線の種類を覚えておこう
水平線には2つの種類があるので確認しておきましょう。
- 高値と高値を結ぶ線:レジスタンスライン(支持線)
- 安値と安値を結ぶ線:サポートライン(抵抗線)
高値と高値を結ぶ線は「レジスタンスライン(支持線)」と呼び、買い圧力を抑える線として見られます。
安値と安値を結ぶ線は「サポートライン(抵抗線)」と呼び、売り圧力を支えるための線として見られます。
水平線は役割が逆転することがある
水平線は役割が逆転することがあると知っておくのも重要です。
例えば、以下のチャートではサポートラインをブレイク後、役割が逆転して、レジスタンスラインになっています。
このような現象を「ロールリバーサル」と呼びます。
水平線はブレイクされたとしても、大勢に注目されている価格であることは変りありません。
よって、ブレイク後に再び水平線にレートが戻ってきたとき、反発や停滞などのアクションが起こりやすくなるのです。
そうしたことから、水平線のブレイク後はレジスタンスラインがサポートラインへ、サポートラインがレジスタンスラインへと変ることがあるのです。
水平線はなぜ機能する?大衆心理から解説
水平線が機能する理由は大衆心理が関係しています。
先にお伝えしたとおり、「大勢のトレーダーが注目しているから」です。
つまり、水平線を目安にトレードする人が多いのです。
例えば、サポートラインまで来たら買いを入れるという考えでトレードしたいとしましょう。このように考える人は他にも沢山いるのです。
このため、サポートライン付近では沢山の買い注文が入り、売り圧力を買い支え、反発して上昇するようなことが頻繁に起きます。
FXの水平線はどこに引くべきか?3つの基点
ここまでの解説で、FXの水平線については理解してもらえたかと思います。
そこで気になるのが、「水平線はどこに引くべきか?」という点ではないでしょうか。
水平線は以下の3つの基点を目安に引くのがおすすめです。
- 価格が何度も反発している価格帯
- 目立つ高値と安値
- 価格の節目
それぞれについては次章で詳しくお伝えしていきます。
価格が何度も反発しているところ
もっとも基本となるのは、「価格が何度も反発している価格帯」です。
価格が何度も反発しているところは分かりやすく多くの人が注目しますので、機能する水平線となりやすいです。
実際にチャートに水平線を引いてみましたので参考にしてください。
目立つ高値と安値
目立つ高値と安値も注目されやすいため、機能する水平線となりやすいです。
以下のチャートのように目立つ高値と安値があったら、水平線を引いてみましょう。
価格の節目
価格の節目も注目されやすいため、水平線を引く人が多いです。
価格の節目というのはキリ番やラウンドナンバーと呼ばれるレートになります。
例えば、ドル円であれば100円や101円などのキリの良い数字です。ユーロドルなら、1,1000などのゼロゼロナンバーとなります。
こうした価格の節目は分かりやすく、それを目安に注文を入れる人が大勢いるため、水平線として機能することがあるのです。
水平線を引くときの5つの注意点
水平線を引くときは次の5つに注意してください。
- 上位足の水平線も引く
- 無理やり引こうとしない
- 1つのチャートに沢山引かない
- ある程度アバウトに引く
- 複数の要素が重なり合う位置は必ず引く ・ロウソク足のヒゲを考慮して引く
上記に注意しておかないと機能しない水平線を引いてしまったり、チャートが見ずらくなったりしてしまいます。
よって、次章の解説を確認しておき、正しく水平線を引けるようになってください。
上位足の水平線も引く
トレードしていている時間足だけでなく、上位足の水平線も引くのがおすすめです。
大きな足の水平線ほど多くの人に注目されているからです。
例えば、1時間足でトレードしているなら、4時間足や日足の水平線も引くのです。
そうすることで上位足の注目されている価格帯も分かり、相場環境の把握がしやすくなるため、有利にトレードができるようになります。
無理やり引こうとしない
水平線は無理やり引こうとしてはいけません。相場環境によっては水平線がほとんど引けない場合があります。
そうした場合、ついつい無理に引こうとしてしまうことがありますが、それでは機能しない水平線を引いてしまう可能性が高いです。
また、水平線が引けない状況というのはトレードがしにくい場合も多いです。
よって、水平線が引けないときはトレードを見送るのも得策になります。
1つのチャートに沢山引かない
水平線を1つのチャートに沢山引いてはいけません。水平線は引こうと思えばいくらでも引けるときがあります。
しかし、水平線を引きすぎると以下のチャートのようにごちゃごちゃとした見にくい状況になってしまいます。
上記のようなチャートでは正確なトレードがしにくいため、水平線は本当に必要なものだけにすべきです。
ある程度アバウトに引く
水平線はある程度アバウトに引くようにしましょう。正確にぴったり引ける水平線などほぼ存在しないからです。
このため、少しくらいの誤差は気にせずに引いても問題ありません。
また、1本のラインを引くというよりは、次のチャートのように2本~3本の線を引き、エリアで考えるのがおすすめです。
複数の要素が重なり合う位置は必ず引く
複数の要素が重なり合う位置は必ず引くようにしましょう。
例えば、何度も反発している価格帯があり、その価格帯がキリ番であるなどの複数の条件が一致していれば、機能する水平線となる可能性が高まります。
そのため、複数の要素が重なり合う位置に水平線が引けるのであれば、忘れずに引いておくべきです。
ロウソク足のヒゲを考慮して引く
ロウソク足を使用している人は、ロウソク足のヒゲも考慮して水平線を引いていください。
日本だとロウソク足が主流ですが、海外はバーチャートを使用している人も多いです。バーチャートを使用している人は最高値と最安値に注目します。
バーチャートの最高値と最安値はロウソク足で言うなら、ヒゲの部分ですのでヒゲを考慮して引いたほうが良いのです。
ちなみに、ロウソク足のヒゲとは以下の部分を指します。
水平線のみでOK!超シンプル手法
ここからは、水平線のみでトレードできる手法を紹介します。
他のインジゲーター不要でトレードできますし、手法自体もシンプルですので初心者でもすぐに取り組めます。
参考にしてトレードのお役に立ててください。
反発狙いのトレード
水平線では反発が起こりやすいと何度かお伝えしました。
その特徴を活かし、水平線まで来たときに逆の注文を入れて反発を狙います。
例えば、以下のチャートのような相場があるとしましょう。
チャートをご覧のとおり、水平線付近まで下降した後、反発して上昇という形を繰り返しています。
そのため、水平線付近まで来たときに買いを入れます。
ただし、水平線にタッチしてすぐに買いを入れるのはおすすめできません。水平線で反発せずにブレイクしてしまうことがあるからです。
よって、以下のようなアクションを確認できてから買うようにすればトレードの確実性が上がります。
- 水平線で失速して陽線が発生する
- 水平線で失速して上昇チャートパターンが発生する
水平線で失速して陽線が発生する
水平線付近まで来た後、それまでの動きが失速し、その後に陽線が発生したのを確認してエントリーします。(売りの場合は陰線)
水平線で失速して上昇チャートパターンが発生する
水平線付近で下降の勢いが失速し、ダブルボトムやヘッドアンドショルダーボトムなどのチャートパターンが発生したのを確認し、エントーリーします。
ブレイク狙いのトレード
水平線をブレイクすると大きく動くことが良くあるため、その動きを狙います。
ただし、ブレイクはダマシが多いため、ブレイク後にすぐにエントリーするのはおすすめできません。
以下の図のようにブレイク後、一度水平線に戻ってきてから、エントリーするのがおすすめです。
なお、勢いが強い場合はブレイクした後に戻ってこないケースも多々あります。そうした場合は次のチャンスまで待つか、エントリーするなら分割でするのが良いでしょう。
1万通貨なら5,000通貨でエントリーし、そのまま上昇しそうなら再度5,000通貨でエントリーするのです。
まとめ
FXにおいて水平線とは、高値と高値もしくは安値と安値を結んで引く線のことです。
レジスタンスライン(支持線)とサポートライン(抵抗線)の2種類があり、レジスタンスが買いを抑える、サポートが売りを抑える役割をします。
水平線はブレイクされると、レジスタンスラインがサポートラインへ、サポートラインがレジスタンスラインへと変るという特徴もあります。
そんな水平線が機能する理由は、大勢のトレーダーが注目しているからです。
水平線を目安にトレードする人が多いため、その付近に注文が集中し、水平線までレートがくると失速や反発などのアクションが起こりやすいのです。
水平線を引く際は次の3つを基点にしましょう。
- 価格が何度も反発しているところ
- 目立つ高値と安値
- 価格の節目
その上で次のポイントにも注意して引くようにすれば、有効な水平線が引けるようになります。
- 上位足の水平線も引く
- 無理やり引こうとしない
- 1つのチャートに沢山引かない
- ある程度アバウトに引く
- 複数の要素が重なり合う位置は必ず引く
- ロウソク足のヒゲを考慮して引く
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