FXのスキャルピングの損切りをpipsで決めてはいけません。スキャルピングの損切りをpipsで決めると高確率で失敗し、負けトレーダーの仲間入りになります。
では、なぜスキャルピングの損切りをpipsで決めてはいけないのでしょうか。
その理由をこの記事でお伝えしていますので、ぜひ確認して正しい損切りができるようになってください。
目次
スキャルピングの損切りをpipsで決めてはいけない理由
スキャルピングの損切りをpipsで決めてはいけない理由は、以下によって「ボラティリティ」が異なるからです。
- 通貨ペア
- 時間帯
- 時期
ボラティリティとは価格の変動率のことです。
つまり、「価格がどのくらい活発に動いているのか?」という部分になります。
ボラティリティが違うと価格の動く幅が異なってきます。
そのため、損切りをpipsで決めているとボラティリティによっては適さないケースが多数でてきてしまうのです。
詳しくは次章でお伝えしていますのでこのままお読みください。
通貨ペア
通貨ペアによってボラティリティは大分違います。
2021年11月15~11月21の日足のボラティリティですと以下のとおり。
通貨ペア | 1日のボラティリティ平均(pips) |
---|---|
GBP/JPY | 139.9 |
EUR/JPY | 106.7 |
EUR/USD | 87.1 |
AUD/JPY | 77.1 |
USD/JPY | 76.6 |
例えば、GBP/JPYは1日のボラティリティ平均が139.9 pipsありますが、これがUSD/JPYですと76.6pipsと63.3pipsも差があるのです。
時間帯
時間帯によってもボラティリティは異なります。
FXは24時間取引できますが値動きの活発な時間とそうでない時間があるからです。
基本的にボラティリティが大きくなるのは以下の時間帯です。
- 1位:22時~24時
- 2位:16時~18時
- 3位:9時~11時
22時~24時はアメリカ勢とヨーロッパ勢が参加し、もっとも参加者数が多いので一番ボラティリティが大きな時間帯です。
16時~18時はヨーロッパ勢が参加してくる時間帯で、2番目にボラティリティが大きくなります。
9時~11時は日本の証券会社が参加する時間帯で、3番目にボラティリティが大きいです。
このように時間帯によってもボラティリティが変ってくるのです。
時期
ボラティリティは時期によっても変ってきます。
大きなニュースやイベントがあった時期などはボラティリティが大きくなる傾向があります。
例えば、アメリカ大統領選挙や大企業の経営破綻、原油価格の高騰&暴落などですね。
逆にボラティリティが小さくなりやすい時期は7月や8月、12月です。
7月や8月、12月は欧米のトレーダーが長期休暇を取るためかボラティリティが小さくなりやすいと言われており、データなどを見ても確かに低下している傾向があります。
スキャルピングの損切り幅を正しく決める方法
ここまでお伝えしたように様々な要因でボラティリティが変化するため、スキャルピングの損切り幅をpipsで決めるのはおすすめできません。
では、どのように損切り幅を決めるかと言いますと、「エントリーした根拠が崩れる場所」にします。
エントリーしたといことは何らかの根拠があったはず。その根拠が崩れた場合、ポジションを保有する理由が無くなります。
よって、損切りをする必要があるのです。
詳しくは次章で実例を出して解説しますので参考にしてください。
ラインの反発でエントリーした場合
水平線やトレンドライン、移動平均線などのラインの反発でエントリーした際は以下のポイントで損切りします。
上記のように価格が反発したラインに戻ってきてしまい、割ってダマシになってしまったら損切りするのです。
レンジブレイクでエントリーした場合
レンジブレイクでエントリーした場合の損切りポイントは以下のとおり。
ブレイクがダマシになってしまい、再びレンジに戻るポイントで損切りします。
ボリンジャーバンドのタッチでエントリーした場合
ボリンジャーバンドのタッチでエントリーしたときの損切りポイントは以下になります。
タッチしたバンドを価格が超えてしまったところで損切りします。
スキャルピングで損切りしないのはありか?
スキャルピングでは損切りしないという手法も取る人も中にはいます。
しかし、スキャルピングでは損切りしないのは絶対NGです。
スキャルピングはハイレバレッジが前提だからです。
ハイレバレッジであるほど逆行したときの損失が大きくなるため、損切りしないでいるとあっという間に口座資金が無くなる恐れがあります。
よって、損切りすることは絶対条件になります。
損切りが大事な理由
そもそもFXではスキャルピングに限らず、損切りがとても大事です。
- 大きな損を回避するため
- 次のチャンスに備えるため
ひとつ目の理由は大きな損を回避するためです。
先にお伝えしたとおり、損切りしないと大きな損を出す可能性があります。
しかし、損切りをすればそれ以上の損失は無くなりますので大きな損を回避可能です。
ふたつ目の理由は次のチャンスに備えるためです。
損切りしないとトレード中の資金は動かせなくなるため、チャンスに身動きが取れないことがあります。
しかし、損切りをすれば資金を動かせるようになるため、次のチャンスに備えることが可能です。
スキャルピングの損切りは「成行」か「指値」か?
損切りには「成行」と「指値」の2つの方法があります。
成行とは、現在の価格で決済することで手動で注文を出します。
指値とは、事前に決めた価格で決済することで自動で注文を出す方法です。
指値のほうが確実でおすすめなのですがスキャルピングの場合、指値を入力している暇がないことも多々あります。
よって、損切り方法は成行が中心になるかと思います。
ただし、指値を入力する時間があれば、指値を選択するようにしましょう。
スキャルピングの利食いに関してはpipsでもOK!
スキャルピングの損切りをpipsで決めるのはNGですが、利食いに関してはpipsでも大丈夫です。
利食いもボラティリティの影響を受けますが、損失よりも大きな金額になるようにしておけば、pipsで決めてもトータールで勝てる可能性があるからです。
例えば、利食いを10pipsに固定するとした場合、損切りがそれよりも少なくなる場面でのみトレードします。
理想は利益が損失の2倍以上ですので、利食いが10pipsなら損切りは5pips以下になるときのみがトレードする条件です。
こうしたルールでトレードするのであれば、利食いをpipsで決めてしまっても構いません。
まとめ
FXはボラティリティが「通貨ペア」・「時間帯」・「時期」によって変るため、スキャルピングの損切りをpipsで決めると高確率で失敗します。
損切りは「エントリーした根拠が崩れる場所」でするべきです。
そのように決めておけば、相場状況に合わせた損切りができるようになります。
このため、スキャルピングで損切りするときはエントリーした根拠が崩れる場所でするようにしてください。
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