「スキャルピングでのボリンジャーバンドの使い方が知りたい!」
この記事は、上記のような「スキャルピングのボリンジャーバンドの使用方法」が知りたい人のために書きました。
スキャルピングでボリンジャーバンドをどう使用して活かすのか、チャート画像を使いながら分かりやすく解説していきます。
目次
ボリンジャーバンドの基本形3つを覚えよう
まずは、ボリンジャーバンドの基本形である3つの形を覚えておきましょう。
3つの形を覚えることによって、ボリンジャーバンドを使って相場の状況を判断しやすくなります。
ボリンジャーバンドの基本形3つは次のとおり。
- スクイーズ
- エクスパンション
- バンドウォーク
スクイーズ
次のように、バンドが閉じた状態を「スクイーズ」と呼びます。
スクイーズは「レンジ相場(方向感のない相場)」で発生し、値動きの幅が狭い状態で起こります。
そのため、スクイーズしているときはトレードに適しません。トレードしても効率的でないため、見送るようにしたほうがおすすめです。
エクスパンション
次のように、スクイーズからバンドが拡大する現象を「エクスパンション」と呼びます。
エクスパンションは値動きが加速し始めるときに起こります。いわゆる「ブレイクアウト」のときに起きやすいです。
ブレイクアウトとは、重要な価格帯などを超えたことで相場が大きく動きだす現象を指します。
よって、エクスパンションが起きたときはトレードチャンスです。相場が動き出す可能性があるため、エクスパンションしたほうについていくことで、利益を得られる可能性が高いです。
バンドウォーク
次のように、レートがバンドに沿っている現象を「バンドウォーク」と呼びます。
バンドウォークは強いトレンドが発生しているときに起こります。
従って、バンドウォーク中はバンドウォークしている方向へのトレードが有効。強いトレンドの勢いを利用することが可能です。
スキャルピングのボリンジャーバンドの使用方法
それでは、スキャルピングのボリンジャーバンドの使用方法を細かく見ていきましょう。確認するのは次の3項目です。
- 設定期間
- センターバンドの向き
- バンドの幅
設定期間は9か10がおすすめ
スキャルピングでボリンジャーバンドを使用するときの設定期間は、「9か10」がおすすめです。
ボリンジャーバンドでよく使われる設定期間は「20や21」です。しかし、これらはおもに中長期向けの設定期間になります。
ボリンジャーバンドはもともと日足単位のトレードを基準に開発されているため、スキャルピングでは長すぎる可能性があります。
スキャルピングはスピードやタイミングが重視されるため、インジケーターの感度も敏感にする必要があるのです。
そこで9と10の設定期間。通常の20や21よりも設定値を小さくすることにより、感度も敏感し、値動きに対して鋭く反応できるようにしているのです。
なお、バンドに関しては±2σのみで十分かと思います。
±2σが一番よく使用されますし、チャートをシンプル化するという意味でも表示するのは必要最小限のものにしておきたいからです。
センターバンドの向きを確認する
ボリンジャーバンドのセンターバンドの向きを確認し、相場の流れを判断します。
センターバンドは「移動平均線」であるため、その向きを確認することで相場の流れが分かります。
- センターバンドが上向き:相場の流れは上向き
- センターバンドが下向き:相場の流れは下向き
センターバンドの向きの方向にトレードしていくことで、相場の流れに乗りやすいです。
また、センターバンドの向きが急なほど相場の勢いは強いと判断できると覚えておきましょう。
バンドの幅をチェックする
バンドの幅をチェックして、値動きの大きさを把握します。
ボリンジャーバンドのバンドは「ボラティリティ(価格変動の幅)」を表したものであるため、バンドの幅がそのまま値動きの大きさになります。
バンドの幅が大きければ値動きは大きく、バンドの幅が小さければ値動きは少ないです。
FXではある程度の値動きがないと利益を上げるのは難しいため、バンドの幅を確認して値動きがあるときのみトレードしたいです。
スキャルピングのボリンジャーバンドの手法
ここからは、スキャルピングのボリンジャーバンドの手法を紹介していきます。今回は超基本となる2つの手法を紹介します。
トレンド相場での手法
トレンド相場では、センターバンドを利用した「押し目買い」と「戻り売り」がよく使われます。
押し目買いと戻り売りとは、トレンド中の一時的な逆行から反転を狙った手法です。押し目買いなら下落からの上昇、戻り売りなら上昇からの下落を狙います。
トレンド相場でも一方的に進むわけではなく、一時的に逆行してくることがあります。その逆行はセンターバンドで止まり、そこから反転するケースがよくあるのです。その動きを狙います。
上昇トレンドであれば、
- トレンド中にレートがセンターバンドまで下落してくる
- 反転上昇し始めたら買い
というような感じでエントリーするのです。
下降トレンドのケースでは逆となり、トレント中にレートがセンターバンドまで上げてから、反転上昇し始めたら売ります。
レンジ相場での手法
レンジ相場では次のように、「バンドの上限で売り・下限で買い」という手法がよく使われます。
ボリンジャーバンドのバンドに収まる確立は非常に高く、±2σであれば約95%と言われています。これを根拠に、バンドの上限で売り・下限で買いという手法を使うのです。
ただし、単純にバンドだけのタッチでエントリーするのは心もとないです。後述していますが「ダマシ」があるからです。そこで、もうひとつ根拠を加えます。
それは、「レートがレンジの上限・下限とタッチする」です。
ボリンジャーバンドのバンドへのタッチに加え、レンジの上限・下限へのタッチという根拠をプラスすることでトレードの信頼性を上げることができます。
ボリンジャーバンドの根拠だけでトレードするよりも、勝率をアップさせやすいです。
ボリンジャーバンドと相性の良いインジケーター
ボリンジャーバンドは単体でも優秀なインジケーターですが、他と組み合わせることでさらに性能をアップできます。
トレンド相場とレンジ相場それぞれの相性の良いインジケーターを紹介しておきますので、トレードの役に立ててください。
トレンド相場で相性の良いインジケーター
トレンド相場では「MACD」と相性が良いです。
MACDは移動平均線を発展させたインジケーターであり、相場の方向性やトレンドの強さを計るのに使われます。
ボリンジャーバンドと併用する場合は次のように使うのがおすすめです。
- トレンド中の逆行が来るのを待つ(買いなら押し目・売りなら戻り)
- MACDがクロスするのを確認する
- ボリンジャーバンドがエクスパンションしたらエントリー
トレンド中にであっても一歩方向に進むわけではなく、いつかは逆行してきます。まずはそれを待ちましょう。
その後、MACDがクロスするのを確認します。MACDのクロスとは次の2つです。
- ゴールデンクロス:MACDラインがシグナルラインを下から上に抜く
- デッドクロス:MACDラインがシグナルラインを上から下に抜く
上昇トレンド時にはゴールデンクロス、下降トレンド時にはデッドクロスを確認します。
MACDのクロスが確認できたあと、ボリンジャーバンドがエクスパンションしたらエントリーします。
レンジ相場で相性の良いインジケーター
レンジ相場では「RSI」と相性が良いです。
RSIは相場の過熱感を数字で確認できるインジケーターです。
ボリンジャーバンドと併用するときは次のように使用します。
- レートがレンジの上限or下限まで到達する
- レートがボリンジャーバンドのバンドにタッチする
- RSIの数値が「売られすぎ・買われすぎ」の水準になっていたらエントリー
まずは、レートがレンジの上限or下限まで到達するまで待ちましょう。
その後、レートがボリンジャーバンドのバンドにタッチしたかを確認します。
最後にRSIの数値が「売られすぎ・買われすぎ」の水準になっていたらエントリーです。
一般的には売りの場合なら70%以上で売られすぎ、買いの場合なら30%以下で買われすぎと判断します。
ボリンジャーバンドは順張りと逆張りどっち向きか?
ボリンジャーバンドは順張りと逆張りどちらにも利用できます。
よって、どっちに向いているとかはありません。順張りと逆張りのどちらに利用しても問題なく、それぞれに有効活用できます。
ただし、初心者は順張りに利用するのがおすすめです。
順張りのほうが逆張りより、リスクが少ないからです。
逆張りは相場の流れに逆らってトレードすることになるため、損切りの位置やタイミングが初心者に掴み難い場合があります。
急騰&急落している相場に向って逆張りしてしまうこともあり、大きな損失を出すこともあるのです。
それに対して、順張りであれば、損切りの位置やタイミングは逆張りよりも分かりやすいです。相場が逆行してもそのスピードはゆっくりです。
スキャルピングでボリンジャーバンドを使うときの注意点2つ
スキャルピングでボリンジャーバンドを使うときは次の2つに注意しておきましょう。
- ダマシがある
- 売買サインが遅い
ダマシがある
ボリンジャーバンドには「ダマシ」があるため、サインとは違った動きを相場がすることがあります。
例えば、エクスパンションしたかと思ったら、すぐにバンドが閉じてしまいスクーズに戻ったり、バンドで反発するかと思ったら反発せずに超えてしまったりといったものです。
そのため、ダマシはあるものと頭に入れてトレードしなくてはいけません。
ボリンジャーバンドを過信しすぎずにダマシにあったと感じたら、そのトレードはすぐに損切りして撤退しましょう。
ダマシを減らすために他のインジケーターと併用するのもおすすめです。
売買サインが遅い
ボリンジャーバンドは過去の値動きから算出される「遅効性指標」であるため、売買サインが遅いです。
どうしても相場の値動きに遅れて反応します。ボリンジャーバンドだけで判断していると、エントリーチャンスを逃すことも多いです。
対策としては次の3つがあります。
- ロウソク足を分析する
- 設定値を小さくする
- 他のインジケーターと組み合わせる
ロウソク足はリアルタイムで表示されるため、それを分析することでボリンジャーバンドの反応の遅れをカバーできます。
ボリンジャーバンドの設定値を小さくすれば、感度が鋭くなり、相場の動きに対して反応も上がります。ただし、ダマシに合う可能性も上昇するので注意です。
他のインジケーターと組み合わせることで、ボリンジャーバンドの弱点を補うのも有効。例えば、MACDは反応が早いため、ボリンジャーバンドの反応の遅さを補えます。
まとめ
スキャルピングでボリンジャーバンドを使用するときは、次の3つがポイントです。
- 設定期間は9か10にする
- センターバンドの向きで相場の流れを確認する
- バンドの幅で値動きの幅をチェックする
トレンド相場では、センターバンドを利用した「押し目買い」と「戻り売り」が主流です。
レンジ相場では、「バンドの上限で売り・下限で買い」という手法が代表的。
相性の良いインジケーターはトレンド相場では「MACD」、レンジ相場では「RSI」です。
ボリンジャーバンドは順張りと逆張りどちらでも利用可能ですが、初心者は順張りのほうが良いでしょう。順張りのほうがリスクを抑えながらトレードできます。
ボリンジャーバンドは優れたインジケーターですが、以下のような欠点もあるので気をつけておいてください。
- ダマシがある
- 売買サインが遅い
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