「スキャルピングに最適なボリンジャーバンドの設定が分からない・・・」
ボリンジャーバンドは優れたテクニカルツールですが、設定を自由に変更できるため、最適な設定値が分からないと悩んでいる人は多いです。
そこでこの記事では、スキャルピングにおすすめなボリンジャーバンドの設定を公開。
1分もあれば、スキャルピング向けのボリンジャーバンドの設定が分かります。
また、ボリンジャーバンドの設定を変える意味や変更後の結果、注意点なども解説していますので、当記事を読み終えた後はトレードの実力アップが間違いなしです。
目次
スキャルピング向けのボリンジャーバンドの設定は?
スキャルピングにおすすめのボリンジャーバンドの設定は、「20」または「21」です。
20と21がおすすめの理由はこの設定がよく使われるからです。
ボリンジャーバンドのようなインジゲーターが機能するのは、大勢の人が同じものを見て同じアクションを取るからになります。
例えば、ボリンジャーバンドでは±2σでの反発が有名です。
±2σでの反発するのはそれを知っている大勢のトレーダーが、±2σ付近で反発狙いの注文を出すからです。
そうしたことから、ボリンジャーバンドの設定はなるべく多くの人が使用しているものを選ぶのが望ましいんですね。
よって、多くの人が使用している20か21の設定がおすすめになります。
とくに知識や経験が無い初心者の内は20か21が無難ですので、このどちらかを選んでおきましょう。
バンドは±2σと±3σがおすすめ
ボリンジャーバンドはバンドを±1σ~±3σの間で、1つまたは複数表示させるのが基本です。
スキャルピングの場合は次のように±2σと±3σの2つがおすすめです。
まず、±1σは騙しが多く、タダでさえノイズが多い短期足を使用するスキャルピングではおすすめ出来ません。
次に±2σと±3σの2つを使用するのは、±2σだけだと対応できないケースがあるからです。
相場の状況によっては、レートが次のように±2σからはみ出してしまうケースがあります。
しかし、こうした場合でも±3σを表示させておけば、レートがその範囲内に収まる可能性が高まり、対応しやすくなります。
このため、表示させるバンドは±2σと±3σがおすすめなのです。
ボリンジャーバンドの設定を変える意味を理解しておこう
中級者以上になれば、ボリンジャーバンドの設定に拘るのも悪くはありません。
ただし、設定を変える際はその意味を理解しておかないといけません。
まず、ボリンジャンーバンドの設定値は移動平均の期間になります。
よって、20と設定したら、20本分のロウソク足の移動平均を意味します。
その移動平均の「標準偏差」を表したのが上下のバンドです。
標準偏差とは「平均からどのくらい差があるか?」という点を表したものです。 ボリンジャンーバンドであれば、移動平均からの差を表します。
こうしたことから、ボリンジャンーバンドの設定値を変えると移動平均の期間が変り、それに伴ってバンドの状態も変ります。
言葉だけでは分かりにくいかと思いますので、次章で設定値を変更したチャート画像を掲載しておきますので参考にしてください。
設定を長くしてみたケース
以下では、設定20から設定60と長くてみました。
設定20のときに比べて設定60のほうが真中の移動平均線が緩やかになり、上下のバンドは大きくなっています。
このため、設定を長くするとダマシの回避に役立ちそうです。
ただし、その分、チャンスは少なくなり、エントリー機会が減るという欠点もあります。
設定を短くしたケース
以下では設定20を設定10と短くしてみました。
設定20よりも設定10のほうが、移動平均線が若干敏感に反応しており、バンドはかなり狭くなっています。
このため、エントリータイミングは早くなり、エントリーシグナルも沢山出現します。
その反面、ダマシに合いやすいのが欠点です。
設定の変更結果の総括
設定の変更結果を総括すると以下のとおりです。
設定を長くする | 設定を短くする |
---|---|
移動平均線が緩やかになる | 移動平均線の動きが敏感になる |
バンドが広くなる | バンドが狭くなる |
ダマシを回避しやすくなる | ダマシに合いやすくなる |
エントリータイミングが遅れる | エントリータイミングが早くなる |
エントリーサインが減る | エントリーサインが増える |
ボリンジャーバンドの設定を変えると上記のようになります。
この点を理解して、設置を変える際は自分にとって扱いやすいように変更していくと良いでしょう。
ボリンジャーバンドの注意点も確認しておく!
ボリンジャーバンドでトレードする際には知っておくべき注意点があります。
- ボリンジャーバンドだけでトレードしない
- バンドに収まる確率を信用し過ぎない
- 相場の急変には対応できない
それを知らずにトレードすると負けトレードを連発してしまうため、次章で詳細を確認しておいてください。
ボリンジャーバンドだけでトレードしない
ボリンジャーバンドだけでトレードしてはいけません。
ボリンジャーバンドのようなインジゲーターはあくまで補助に過ぎないからです。
もっとも重要なのはチャート分析です。
最初にチャート分析をしっかりした上で、ボリンジャーバンドのようなインジゲーターを使い、より詳細に分析していく必要があるのです。
よって、ボリンジャーバンドだけでトレードせず、チャート分析をきちんとするようにしてください。
バンドに収まる確率を信用し過ぎない
ボリンジャーバンドのバンドに収まる確率を信用し過ぎないようにしましょう。
レートがバンドに収まる確率は統計学的に以下だとされています。
- ±1σの範囲内に収まる確率:約68.3%
- ±2σの範囲内に収まる確率:約95.4%
- ±3σの範囲内に収まる確率:約99.7%
しかし、実際は上記のようにならず、バンド内に収まらないケースも多いです。
このため、バンドに収まる確率を信用し過ぎず、エントリーする際の根拠のひとつ程度として扱うようにしましょう。
相場の急変には対応できない
ボリンジャーバンドは相場の急変には対応できないと知っておかないといけません。
以下のようにチャートが急変するとボリンジャーバンドが機能しなくなります。
ボリンジャーバンドに限らずインジゲーターはチャートの後追いですので、チャートが極端な動きをすると対応しきれなくなります。
このため、チャートが急変したらボリンジャーバンドの使用は控えましょう。
しばらくしたら、バンドが修正されますのでその時まで待つべきです。
まとめ
スキャルピングをする際のボリンジャーバンドの設定は、「20」か「21」がおすすめです。
20と21は良く使われる設定であり、インジゲーターは多くの人が使っている設定を使用するという条件を満たせるからです。
特に初心者の人は設定をいじくるよりも、何度もトレードしてボリンジャーバンドがチャートにどう反応するかを検証したほうが良いため、20か21を選択するのが無難です。
バンドに関しては±2σと±3σを表示させておくのを推奨します。
なお、中級者以上になれば自分好みの設定を探しても良いですが、その際は設定を変える意味をきちんと理解しておきましょう。
また、ボリンジャーバンドでトレードする際は以下の注意点もしっかり頭に入れておくようにしてください。
- ボリンジャーバンドだけでトレードしない
- バンドに収まる確率を信用し過ぎない
- 相場の急変には対応できない
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