FXで主に使われるローソク足が1本ずつ形成されてチャートを作っていますが、そのチャートの動きにパターンがあることをご存知でしょうか。
チャートパターンを把握することで、今後の動きを予測してトレードに活かすことができます。
この記事ではFXで勝てるようになるためのチャートパターンと、チャートパターンを活かせる相場環境をご紹介していきます。
目次
チャートパターンとは?
チャートパターンとは、チャートが形成したパターンを読み取り「このパターンは次にこのような動きをするだろう」と値動きの予想をすることに役立つテクニカル分析になります。
主にこの3種類のチャートパターンに分類することができます。
- 天井で上昇から下降、底値で下降から上昇に変わる『反転型』のチャートパターン
- トレンドの発生前に値動きの小さなレンジ相場で次の動きを待つ『持ち合い型』のチャートパターン
- トレンド継続中に一定の高値安値を繰り返す『チャネルライン』のチャートパターン
では、どのようなパターンが形成されるのか1つずつ見ていきましょう。
1.天井と底を知ることができる?反転型チャートパターン7選
①ダブルトップ・ダブルボトム
ダブルトップは高値の同じような価格帯で2度跳ね返され、M字を描いたチャートパターンです。
真ん中の押し目に緑のラインを引きました。
このチャートの場合は、押し目となっているローソク足の下ヒゲが長いため、上昇が強いと判断して実体にラインを引いています。
このサポートラインを下抜けると一気に下落する特徴があり、このときの下落はM字を描く最初の上昇と同じ値幅と考えられています。
M字の最初の上昇に黄色でラインを引き、それをコピー反転して下降部分に当ててみると下げ止まる値幅として機能していることがわかりますね。
ダブルボトムはダブルトップの反対で、安値の同じような価格帯で2度跳ね返されWを描いたチャートパターンです。
真ん中の戻り高値を緑で引きました。
このレジスタンスラインを上抜けると一気に上昇する特徴があるので、上抜けたときに買いのポジションを持つようにしましょう。
画像のチャートでは一度抜けたあとにもう一度戻ってきていますが、抵抗帯として反発するポイントになるため、ここでも買いの優位性があります。
また、このときの上昇はレジスタンスラインと安値の値幅が同じだと考えられています。
Wの最初の下降に黄色でラインを引き、それをコピー反転して上昇部分に当ててみると上げ止まる値幅として機能していることがわかりますね。
②トリプルトップ・トリプルボトム
トリプルトップは高値の同じような価格帯で3度跳ね返されるチャートパターンです。
押し目のサポートラインを下抜けると一気に下落します。
緑で引いているこのラインを抜けたことを確認してから売りましょう。
トリプルボトムは安値の同じような価格帯で3度跳ね返されるチャートパターンです。
底値が止められ下げ止まっていることから、上昇する可能性が高くなります。
戻り高値のレジスタンスラインを抜けると一気に上昇していくため、緑色で引いているこのラインを抜けたことを確認してから買いましょう。
③ヘッド&ショルダー・逆ヘッド&ショルダー
ヘッド&ショルダーは真ん中の高い山をヘッド、左右の山がショルダーとなり、仏像に見立てて三尊とも呼ばれています。
ショルダー部分が同じような価格帯で止まり、押し目のサポートラインを下抜けると下落していきます。
ヘッドからサポートラインまでの押し目が発生した段階で上昇が止まることを示すサインとなります。
もう片方のショルダーが作られて緑色で引いているサポートラインを抜けることを確認してから売りポジションを取るようにしましょう。
逆ヘッド&ショルダー(逆三尊)は底値で逆向きの高い山と左右の山が作られたものです。
高い山の戻り高値が最初の山の戻り高値となるレジスタンスラインにまで届く場合は下降が止まることを示すサインとなります。
もう片方の山が作られて緑で引いているレジスタンスラインを抜けることを確認してから買いポジションを取るようにしましょう。
④ロールリバーサル
ロールリバーサルとは、レジサポラインの反転の機能によるチャートパターンです。
同じレジスタンスラインで止められている部分にラインを引きました。
ラインで引いた価格帯はポジションを取れる部分のため、オレンジで囲った部分で止められていることを確認して緑で囲った部分で買いのポジションを持ちレジスタンスラインで利確します。
レジスタンスラインを上抜けたあとは、そのレジスタンスラインが今度はサポートラインとして機能します。
一度上抜けしたあとにもう一度サポートラインまで戻ってきたときに、買いのポジションを取れる部分として役割が反転するチャートが作られます。
下抜けした場合も同じようにレジサポラインの役割の反転は見られます。
チャートがレジサポラインに戻って来て反転が見られるときにポジションを持つようにしましょう。
⑤カップ&ハンドル
コーヒーカップのように深いカップに取っ手がついているような形が作られるチャートパターンです。
上昇トレンドの高値で下向きに弧を描き少し価格を戻しながら取っ手を形成し、下落していきます。
取っ手部分では次の持ち合い型で紹介するペナントやフラッグのチャートパターンになることが多く、下方向にブレイクした段階で売りポジションを持つタイミングとなります。
下落トレンドの安値では反対に上向きに弧を描き、少し戻したあとに上昇していくチャートパターンになります。
カップ&ハンドルでは、カップの横の幅を引き、そこからカップの一番深い底に引いた高さと同じ高さがブレイク後に伸びる値幅と考えられています。
利確幅の目安にしていきましょう。
⑥ソーサー&ハンドル
ソーサー&ハンドルには上昇トレンドの高値で長い弧や取っ手が作られると下降していく特徴があります。
とくに取っ手部分が少し上に価格を戻している場合は、その後急落する可能性があります。
カップ&ハンドルと似ていますが、緩やかな弧で高さがないものとして判断するようにしましょう。
また、下降トレンドの安値で長い弧や取っ手が作られ、取っ手部分が少し下に価格を戻している場合は、その後急騰する可能性があります。
⑦ダイアモンド
ダイアモンドはチャートの動きが拡大縮小するチャートパターンです。
上昇トレンドの高値で表れたときには買われすぎで一旦調整の売りが入り、そのあとに価格が下がったことで再度買われますが、一旦下げたときのラインを下抜けすると一気に下落する特徴があります。
チャートの上昇と下降を結ぶとダイアモンドを見つけやすくなります。
反対に、下降トレンドの底値で表れたときには売られすぎで一旦調整の買いが入り、そのあとに価格が上がったことで再度売られますが、一旦上げたときのラインを上抜けすると一気に上昇する特徴があります。
2.レンジ相場で動きを読むことができる?持ち合い型チャートパターン4選
①トライアングル
上昇のトライアングルはレジスタンスラインで価格帯が止められ、安値を徐々に切り上げていくチャートパターンです。
アセンディング・トライアングルや強気の三角持ち合いとも呼ばれ、チャートが上に抜けたときに上昇していく傾向があります。
下降のトライアングルは反対にサポートラインで価格帯が止められ、高値を徐々に切り下げていくチャートパターンです。
ディセンディング・トライアングルや弱気の三角持ち合いとも呼ばれ、チャートが下に抜けたときに下降していく傾向があります。
②シンメトリカルトライアングル
シンメトリカルトライアングルとは、二等辺三角形のように高値と安値が同じ角度で狭まっていくチャートパターンです。
上昇トレンドの中で起こった場合は上に抜けて上昇し続ける傾向があり、下降トレンドの中で起こった場合は下に抜けて下降し続ける傾向があります。
抜けた方向を確認してからポジションを持つようにしましょう。
③ペナント
ペナントはトライアングルと同じように三角形のチャートパターンです。三角形を作る前に一方向への長い動きを見せることから旗の柄に見立ててペナントと呼ばれています。
柄の部分が長いほどトレンドが継続して続き、上昇トレンドの中で起こった場合は上に抜けて上昇し続け、
下降トレンドの中で起こった場合は下に抜けて下降し続ける傾向があります。
しかし、三角形のペナント期間が長いほどトレンド継続の勢いがなくなり反転する可能性があります。
動きがなくなる先端部分で抜けた方向に動く可能性があるため、動きに注目するようにしましょう。
④フラッグ
フラッグは一方向への長い動きを見せたあとに四角形の旗を作るチャートパターンです。
柄の部分が長いほどトレンドが継続して続き、上昇トレンドの中で起こった場合は上に抜けて上昇し続け、下降トレンドの中で起こった場合は下に抜けて下降し続ける傾向があります。
⑤ウェッジ
ウェッジはサポートラインとレジスタンスラインが徐々に狭まっていくチャートパターンです。
トライアングルの形状と似ていますが、三角形が作られる前にブレイクが発生する特徴があります。
上昇のウェッジは安値が切り上がっていても値動きが小さくなることから上昇の勢いが弱まっていることを示し、下方向にブレイクするとそのまま下降していきます。
反対に下降のウェッジは高値が切り下がっていても値動きが小さくなることから下降の勢いが弱まっていることを示し、上方向にブレイクするとそのまま上昇していきます。
3.トレンド中の動きを読むことができる?チャネルライン
ボックス型
ボックス型とはトレンドができている状態でトレンドラインと対になるようにチャネルラインを引いたチャートパターンです。
上昇トレンドや下降トレンド中にこのような同じ値幅で推移するボックス型が表れたときには値動きの上限下限を把握することができます。
このチャートの場合は下降トレンドのボックス型となり、オレンジで囲ったトレンドラインで売り緑で囲ったチャネルラインで利確をするように売買を繰り返す手法が可能です。
上昇の場合もボックス型が表れたときにはチャネルラインを引き、売買の目安としていきましょう。
チャートパターンを活かせる環境がある?勝てる相場環境とは?
チャートパターンの形状を覚えても「実際のトレードで失敗してしまった」という方もいるのではないでしょうか?
チャートパターンを正しく活用するためには、トレードすべきタイミングがあります。
チャートは大きな時間足の主要トレンドの中に小さい時間足の二次トレンド、小トレンドが含まれています。
小さい時間足は大きな時間足の動きに引っ張られて動くため、大きな時間足で全体の流れを把握してから小さい時間足でチャートパターンが形成されているときにエントリータイミングを見つけることが重要になります。
デイトレードの場合は日足や4時間足のチャートで20日移動平均線を表示し、チャートが近づいたときに1時間足や15分足を見てチャートパターンの形を予測します。
このチャートの場合は4時間足でレジスタンスラインを抜けたあとにトレンドが反転するタイミングを狙って1時間足を見ていきます。
1時間足チャートで見ていきます。
4時間足で何度も跳ね返されていた価格は1時間足でも跳ね返される可能性があるため、引いておいたラインに戻ってきたタイミングで買いました。
そのあとの動きを見ていると同じ幅で上昇していることからチャネルラインを引いてボックス型を作ることができます。
このように大きな時間足で確認してから小さな時間足でエントリータイミングを見つけると、勝てるチャートパターンにすることができます。
また、チャートにラインを引くときにはローソク足やヒゲに引くことがあると思いますが、チャートの動きは引いたラインに必ず届くということはありません。ある程度の目安として考えて利確をすることが大切です。
チャートパターンを見極めてトレードに活かしていきましょう!
今回は12種類のチャートパターンをご紹介しました。これらのチャートパターンを把握することで、今後の動きを予測してトレードに活かすことができます。
あとからこのチャートパターンだったのでは?と気づくこともあるかもしれませんが、パターンを考える力を身につけていくことが重要です。
この動きになったら買いを入れる(売りを入れる)と、予測をしてからトレードをすることで勝てる確率が上がります。是非チャート分析に取り入れてみてください。
完璧な手法やリスクのない手法はありませんので、自分に合ったトレードを目指していきましょう。
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