損切りしない手法にはスワップポイントの取得があります。FXは損切りをするべきだと提唱されていますが、ポジションの長期保有を目的としている場合は、スワップポイントを貯めることで毎日コツコツと資金を増やすことができます。
今回はスワップポイントを貯めるためのコツと注意点を解説します。損切りをしない手法を目指す方は是非参考にしてみてください。
目次
放置して利益になるスワップポイントとは?
FXトレードは通貨ペアの売買で生じた差額を得るものですが、ポジションを持ち続けることで「スワップポイント」を取得することができます。
このスワップポイントとは、通貨ペアの金利差で決まるものです。
スワップポイントといえば高金利のメキシコペソやトルコリラ、南アフリカランドがおすすめされています。
これらの新興国通貨は物価が上がり通貨の価値が下がる「インフレ」が起こり、通貨価値の下落を食い止めるために高い金利が設定されています。
たとえば、メキシコペソ円の取引をする場合にメキシコの金利が4%、日本の金利が1%だとすると買いポジションを持ったときにと4%-1%=3%の金利差になり、保有すると利益になります。
反対に、売りポジションを持つ場合は1%-4%=-3%の金利差となり、保有すると損失になってしまうので注意が必要です。
新興国通貨だけではなく、米ドルやユーロ、ポンドなどの先進国通貨も同じように国の政策金利によってスワップポイントが決まります。
スワップポイントはポジションを持った翌日のニューヨーク時間終了(夏時間は日本の朝6時、冬時間は日本の朝7時)に付与されますが、新規のポジションを当日のうちに決済した場合はスワップポイントはつきません。
スワップポイントは取引を行うFX会社によって異なるため、損切りをせずに長期保有をする場合はスワップポイントが高く設定されているFX会社を選ぶようにしましょう。
また、スワップポイントだけを受け取ることのできるFX会社で取引をすると、ポジションを持ったまま付与されたスワップポイントを利益にすることが可能です。
損切りしない手法にも選ぶべき通貨とエントリーポイントがある?
損切りをしないでスワップポイントを得ることができると説明しましたが、どの通貨がスワップトレードに適しているのかも解説していきます。
どの通貨でも持っているだけでスワップポイントがつくのなら同じかと思うかもしれません。
しかし、トレードに必要な証拠金を考えると『レートが安くて大量に保有できる』『プラスになるスワップポイントが高い』通貨を選ぶと資金に対する利回りが良くなります。
このことから、メキシコペソ円やトルコリラ円、南アフリカランド円がおすすめとされています。
なるべく安全に長期保有するために、通貨の状態を確認して取引を行うようにしましょう。
たとえば月に10万円のスワップポイント収益を目指したい場合は1日に約3,400円の利益が目標になり、1万通貨で50円のスワップポイントがつく場合は68万通貨で目標を達成できます。
買いポジションを持ちそのままレートが上がれば毎日安心してスワップポイントの収益を積み重ねることができますが、下がってしまったときにはスワップポイントと一緒に含み損を抱えてしまいます。
そのためにも、ポジションが強制ロスカットにならず、損切りをしないでも耐えられる資金を入れておくことが大切です。
効率的にスワップポイントを得るためのポイントは4つです。
- 金利差の大きな通貨ペアを選ぶ
- 日足以上の時間足を見て上昇トレンドになるときにエントリーして長く保有する
- 下落トレンドになると思われるときにポジションを利確する
- ストップロスを入れておく
①金利差の大きな通貨ペアを選ぶ
新興国通貨は金利が大きく、レートが低いことから複数のポジションを持ちやすく、おすすめです。
また、先進国通貨でも金利は変化するので各国の政策金利や情勢をチェックするようにしましょう。
②日足以上の時間足を見て上昇トレンドになるときにエントリーして長く保有する
上昇トレンド中にエントリーをすれば波に乗ることができますが、エントリーポイントを見極めておくことが大切です。
トレンドラインや水平線を引き、ラインの安値まで下がってきたタイミングで買いポジションを持つなど、優位性のあるポイントでエントリーするようにしましょう。
とくに日足以上の時間足で何度も止められている箇所は価格が止まりやすいポイントになります。
長期足で確認をして中期足での押し目を狙うなど、戦略を立てておくとトレードでの迷いを減らすことができます。
このチャートではオレンジの〇で囲った部分で何度も跳ね返されているので水平線を引いておき、上に伸びてからの押し目である水色の〇で囲った部分で跳ね返されて上昇トレンドに入っています。
このチャートの場合は高値に黄色のラインを引き、安値に水色のラインを引きました。価格が高値に張り付いている状態でしたが、上抜けしています。
<上抜けする可能性>と<反転して下落する可能性>の2パターンがあったため、上抜けしたときには押し目買い、反転して下落したときにはラインまで引きつけてからエントリーをするといったルールを決めておきましょう。
③下落トレンドになると思われるときにポジションを利確する
トレンドラインを引いていても必ずラインまで一直線に届くことはありません。上昇の途中でもう一度安値まで下がってしまう可能性ももちろんあります。
そのため、日足で下落トレンドになるサインが現れたときにはポジションを利確します。スワップポイントに加えてポジションの利益も得ることが可能です。
トレンドが変わるタイミングは移動平均線やMACD、RSIなどのテクニカル分析を活用することでチャートの動きを予測することができます。
複数の指標で下落のサインが現れたときには反転する可能性が高くなるため、テクニカル分析の知識を身につけておくと利確のタイミングを見つけやすくなります。
④ストップロスを入れておく
ストップロスとは損切り注文のことです。
スワップポイントの手法は損切りをしないものですが、証拠金が足りなくなってしまうと強制的に損切りが入ってしまいます。
手持ちの資金を守るためにもあらかじめストップロスを設定しておきましょう。
損切りしない手法にもデメリットはある!気をつけたいポイント
ポジションを保有するだけでスワップポイントを得ることができますが、注意すべきポイントを2つご紹介します。
①金利は変化するため、各国の動向をチェックする
金利政策や価格チャートは毎日変動していきます。
高金利の通貨を買ってこれまでプラスのスワップポイントを得ることができていたものが低金利に変わってマイナスのスワップポイントがつくこともあります。
長期間保有する場合はプラスのスワップポイントを得られるように国の政策金利を確認するようにしましょう。
②1日の価格変動幅(ボラリティ)の少ない通貨ペアを選ぶ
スワップポイントを狙ったトレードをする場合はなるべく1日の価格変動幅が小さい通貨ペアを選ぶのがおすすめです。
たとえば新興国通貨の南アフリカランド円を黄色の矢印で示している部分で買った場合は一時的に価格が下がったとしても10pips程度の下落になります。
先進国通貨のポンド円を水色で囲った部分で買った場合は一時的に価格が下がったときには100pips(=1円)以上の下落もあります。
これから上昇トレンドになると根拠のある部分で買いポジションを持ったとしても、一時的な下落で大きな変動がある通貨ペアはロスカットの危険性が高くなります。
そのため、1日の価格変動が穏やかな通貨ペアを選ぶことで損切りのリスクを減らすことができます。
資金に余裕がある状態でトレードしよう!
FXは損切りをするべきだと提唱されていますが、ポジションの長期保有を目的としている場合は、スワップポイントを貯めることで毎日コツコツと資金を増やすことができます。
損切りをしないでスワップポイントを貯めていきたい方は、今回ご紹介した通貨ペアの選び方とエントリーポイントを是非参考にしてみてください。
FXのチャートを見る時間がないという場合でも、損切りをしない手法では放置するだけで利益を受け取れます。
長期的にポジションを保有することを考えて「最悪〇〇円まで下がったとしても大丈夫」と、価格変動に耐えられる資金管理で運用していきましょう。
完璧な手法やリスクのない手法はありませんので、それぞれの手法を理解して、自分に合ったトレードを目指しましょう。
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