FXでは損切りができないと絶対勝てません。
しかし、「損切りができずに困っている」という人は少なくないようです。
では、なぜ損切りができないのでしょうか?
この記事では、FXで損切りできない理由と有効な対処方法を初心者にも分かるように、丁重に解説していきます。
目次
FXで損切りできない原因はこの2つ!
FXで損切りできない原因はおもに次の2つです。
- 損切りの基準がない
- 損をしたくないという感情
損切りの基準がない
損切りの基準がないとどこで決済して良いかあやふやとなり、損切りができなくなることがあります。
例えば、2,000円の損失がでたら損切りすると決めておけば、2,000円の損失がでたら損切りすれば良いだけです。
しかし、何も決めていなかった場合、そのときの相場の値動きや感情などに左右されてしまいます。
予想外の損失を出してしまい損切りができなくなるケースもあるのです。
損をしたくないという感情
損をしたくないという感情も損切りができなくなる原因のひとつです。
人間は損失を回避しようとする感情が強く、少しでも損がでているとその決断を先送りにしようとする傾向があります。
例えば、以下のような2択があるとします。
- A:確実に1万円失う
- B:50%の確率で損失ゼロ、50%の確率で2万円失う
上記の選択では「B」を選ぶ人が多いです。50%の確率で2万円失う可能性はあるものの、50%の確率で損失ゼロにできる可能性があるからです。
できる限り損失を避けたいという感情が、「B」を選ばせます。
FXの相場で例えるなら、「保有したポジションが逆行して損失になっているけど、今後は順行して損失ゼロで決済できるかも?」と期待するケースが典型的です。
しかし、それではギャンブルと変らなくなり、投資やトレードと言えるものでは無くなってしまいます。
FXで損切りできないとどうなる?
FXで損切りできないと最終的な結末は次の2つになるので注意です。
- 強制ロスカットになる
- 追証が発生する
強制ロスカットになる
強制ロスカットとは、保有中のポジションが強制的にすべて決済されることを指します。
強制ロスカットはFX会社の決めた「ロスカット率」を「証拠金維持率(必要証拠金に対しての純資産の比率)」が下回ると発動します。
ロスカット率が100%以下のFX会社をお使いであれば、証拠金維持率が100%以下になった瞬間に強制ロスカットです。
ちなみに、「ロスカット率100%=必要証拠金(トレードするときの担保金)」と覚えておくと分かりやすいです。
FXでは、トレードするときには必要証拠金という担保金をFX会社に預けます。
この必要証拠金が5万円のときロスカット率100%以下なら、「有効証拠金(口座資金+ポジションの損益)」が5万円以下になったとき、強制ロスカットが発動すると覚えておきましょう。
強制ロスカットになると口座資金が大幅に減ることが多いため、取り返すのが難しくなります。損切りをきちんとして絶対避けたいです。
追証が発生する
「追証(おいしょう)」とは、口座資金にマイナスが発生してFX会社に借金をした状態です。
相場が急変動したときなどの状況によっては、強制ロスカットの発動が間に合わずに口座資金にマイナスが発生してしまうことがあるのです。
追証になると口座資金に追加入金をしないといけません。
追証額が支払える額であれば問題ありませんが場合によっては高額になり、支払えない金額になることもあります。
とくにハイレバレッジに取引している人は要注意です。レバレッジが高いほど損失額が高額になるため、追証が発生したときの金額も高額になりやすいです。
FXで損切りをするための効率的な方法は「逆指値注文」
損切りが重要とは分かっても、いざ実行しようとするといろんな感情のせいで上手くできないことがあります。
そこでおすすめなのが「逆指値注文」です。
逆指値注文とは、現在レートよりも不利な位置に入れる注文のことです。
逆指値注文は指定したレートになれば、FX会社が自動で注文を発注してくれます。
例えば、ドル/円を130円で買ったあと、127円で損切りしたくなった場合、127円に逆指値注文を入れておきます。
そうすれば、レートが127円になれば、127円で損切りを自動発注してくれるのです。
このように逆指値注文は予約型注文であるため、損切りを自動化できるメリットがあります。
意思の弱い人でも確実に損切りできるようになりますので、ぜひ活用するのがおすすめです。
FXの損切りポイントの目安・決め方
初心者の場合、「損切りポイントの目安や決め方が分からない」このような人もいるかと思います。
FXの損切りポイントの目安・決め方は以下の2つを基準にするのがおすすめです。
- トレードした根拠が崩れるポイント
- 損失額
トレードした根拠が崩れるポイント
最もおすすめの損切り基準が「トレードした根拠が崩れるポイント」です。
トレードした際にはなんらかの根拠があるはず。
例えば、ボリンジャーバンドのバンドでレートが反発するのを予測して、エントリーしたとします。
ところが上記のように、バンドでレートが反発しなかったのであれば、トレードした根拠が崩れています。よって、損切りをしなくてはいけません。
その他、移動平均線のクロスでエントリーしたとしましょう。
しかし、クロス後、相場が思ったとおりに進まずに、エントリー方向とは逆方向にクロスしてしまったのであれば、損切りする必要があります。
このように、「トレードした根拠が崩れるポイント」で損切りするのが一番分かりやすくおすすめです。
損失額
損失額で損切りするという手もあります。
損失額で損切りする際は、金額というよりも「口座資金の○%で損切りする」という形のほうが良いです。
例えば、口座資金の2%や5%、10%などです。
口座資金30万円で2%の損切りなら、6,000円以下で損切りします。それ以上はNGです。
デイトレードやスキャルピングのような短期トレードなら2%、スイングトレードやポジショントレードの中長期のトレードなら5~10%に抑えておくと良いと言われています。
実際どのくらいの損切り額を許容するかは、ご自身が許容しても良いと思える範囲にしておきましょう。
損切り額が大きすぎるとストレスが大きくなり、損切りができなくなります。
値幅で決めるのはNG!
損切りを値幅(pips)で決めるのはおすすめできません。とくに初心者の内は避けてください。
相場の値動きの幅は日々変動するからです。
今日適切だった損切り幅が明日明後日も適切である保証はないのです。値動きの幅が変ると損切りの幅が狭すぎたり、広すぎたりすることがあります。
狭すぎるとすぐに損切りになり、広すぎると損切りになるころにはポジションを持った根拠が大きく崩れていることが多いです。
そのため、損切りを値幅で決めるのはおすすめできないのです。
まとめ
・FXで損切りできない原因は「損切りの基準がない」「損をしたくないという感情」の2つ
・FXで損切りできないと最終的に「強制ロスカットになる」「追証が発生する」
・損切りができない人は「逆指値注文」で自動化するのがおすすめ
・損切りポイントの目安は「トレードした根拠が崩れるポイント」「損失額」
・損切りポイントを値幅で決めるのはおすすめできない
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