FXには「逆指値」という注文方法があります。
逆指値は現在よりも不利なレートに入れる注文方法のことで、おもに損切りをするために使われます。
この記事では、そんな逆指値注文の使い方を解説。
FXのトレードにおいて、逆指値注文をどう活かしていけば良いかを詳しく解説していきます。
当記事で、逆指値注文の使い方を身につけて損失額を減らせるようになりましょう!
目次
FXで逆指値の損切りをするメリットはこの2つ!
FXで逆指値の損切りをするメリットは以下の2つです。
- 損失をコントロールできる
- 損切りを自動化できる
損失をコントロールできる
逆指値で損切りを入れておけば、損失をコントロールできます。
逆指値なら決まったレートで損切りされるため、損失金額も決まったものになるためです。
多くのFX会社では逆指値を入れるときに損失金額も表示されるため、いくら損になるかも分るようになっています。
そのため、逆指値を使えば損失が非常にコントロールしやすいです。
損切りを自動化できる
逆指値を使えば損切りを自動化できます。
逆指値はいわば予約注文なため、指定したレートになればFX会社のほうで自動的に損切りをしてくれるからです。
これはとくに意思が弱い人に役立ちます。
意思が弱い人だと、以下のような感情が邪魔して損切りができないことがあります。
- 損失額を確定させるのが嫌だ!
- もしかしたら相場が反転してもとに戻すかも?
- トレードの失敗を認めたくない!
上記のような感情のせいで損切りを遅らせた結果、大きな損失を出してしまうこともあるのです。
しかし、逆指値を入れておけば指定レートになったら自動で損切りされるため、感情が入る余地はありません。
損切りを機械的に行うことが可能です。
逆指値の損切りにはデメリットもある!
逆指値の損切りにはデメリットもあると知っておきましょう。
それは「ストップ狩り」に合うことがあることです。
ストップ狩りとは、ヘッジファンドなどの大口トレーダーが損切り注文を狙って利益を上げようとする手法のこと。
ストップ狩りに合うと、損切りになったあとにレートが反転してしまうのが特徴。
例えば、指定レートに達して逆指値の損切り注文が発注されたあと、すぐに相場が反転して狙っていた方向に大きく伸びるというようなケースもあるのです。
逆指値の損切りは皆が同じような箇所に入れるため、ストップ狩りに合いやすいというデメリットがあります。
とはいえ、「逆指値注文を入れずに大きな損をするか」「逆指値注文を入れてたまにストップ狩りに合うか?」の2択であるため、どちらが良いかは言うまでもなく前者です。
逆指値注文はストップ狩りに合うデメリット以上にメリットが大きいため、使用しない手はありません。
実際のトレードで逆指値を使って損切りを置く具体例
実際のトレードで逆指値を使う方法について、チャート画像を使いながら解説していきます。
まず、どんなトレードでも逆指値注文を入れるのは「エントリーの根拠がなくなるポイント」です。
エントリーしたということは何らかの根拠があったはず。
その根拠がなくなるポイントに逆指値注文を入れるのです。
それでは具体例を2つ挙げて解説していきます。
移動平均線の反発でエントリーした場合
移動平均線の反発でエントリーしたときは以下のようにします。
上記はレートに移動平均線がタッチしたあと、下降しそうという想定でエントリーしています。
そのため、レートが移動平均線を超えてしまったらエントリーの根拠はなくなります。
よって、逆指値注文は移動平均線の少し上に入れます。
水平線の反発でエントリーした場合
水平線の反発でエントリーした場合は次のようにします。
上記はレートが水平線にタッチしたあと、上昇しそうという想定でエントリーしています。
よって、レートが水平線を下に割ってしまったらエントリーの根拠は崩れるのです。
そのため、逆指値注文は水平線の少し下に入れます。
知っていると便利な逆指値の応用注文
逆指値注文を利用するなら知っておいたほうがいい注文方法があります。
それは以下の2つです。
- OCO注文
- IFO注文
この2つの注文方法を知っておけば、逆指値注文をさらに有効活用することができるため、詳細を確認しておいてください。
OCO注文
OCO注文は「指値注文」と「逆指値注文」の2つを同時に発注し、どちらかが成立したら片方は自動でキャンセルするというものです。
例えば、100円でポジションを建てたあと以下のようにしたいとします。
- 利益確定:105円
- 損切り:98円
この時、OCO注文を使って105円に指値注文を入れ、98円に逆指値注文を入れておきます。
もしトレートが順調にいってレートが105円に達したら指値注文は自動的に発注されるため、105円で利益確定可能です。同時に98円に入れた逆指値注文はキャンセルになります。
逆にレートが98円になった場合は逆指値注文が自動的に発注され、105円の指値注文はキャンセルとなります。
このように、OCO注文を使えば利益確定と損切りをそれぞれ自動化できるのです。
IFO注文
IFO注文は新規注文、決済注文、損切り注文の3つが同時に発注できる注文方法になります。
例えば、次のようにトレードしたいとしましょう。
- エントリー:110円
- 利益確定:113円
- 損切り:109円
この時、IFO注文を使って110円に新規注文、113円に利益確定の注文(指値)、109円の損切り注文(逆指値)を入れます。
利益確定と損切りの注文はOCO注文であるため、片方が成立すればもう片方はキャンセルされます。
IFO注文はエントリーから決済までを自動化できるため、「忙しくてチャートを見る暇がない!」という人におすすめです。
まとめ
FXで逆指値の損切りを使えば、損失をコントロールでき、損切りを自動化できるため非常にメリットが大きいです。
もちろん「ストップ狩り」というデメリットもありますが、得られるメリットのほうが多いため使ったほうが断然よいです。
そんな逆指値で損切りを置くポイントは、「エントリーの根拠がなくなるポイント」となります。
そのため、ご自身が採用しているトレード手法ごとに逆指値を置く位置は違います。
とはいえ、当記事の例を参考にしてもらえれば、どこに置けば良いのかはすぐ分るかと思います。
逆指値は損失を抑える上でとても有効なため、ぜひ活用してください。
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