FXをはじめたばかりですと、ローソク足の見方が分からずに困ってしまう人も多いです。
ローソク足を理解できればチャート分析ができるようになり、トレードの勝率が大幅に向上するため、ぜひ理解しておきたいところ。
そこでこの記事では、ローソク足の見方やパターン、取引サインを解説しています。
ローソク足を理解し、実際のトレードに役立てください。
目次
FXチャートのローソク足の見方・読み方
FXチャートのローソク足は以下の図のように、始値・終値・安値・高値の4本値で値動きを表したものです。
- 始値:開始時の価格
- 終値:終了時の価格
- 安値:設定期間中最も低かった価格
- 高値:設定期間中最も高かった価格
4本値は設定期間中の価格を表します。
例えば高値であれば、設定期間が1時間なら1時間中で最も高かった価格、設定期間が日足なら24時間中で最も高かった価格を表すのです。
ローソク足には陽線と陰線がある
ローソク足には陽線と陰線があります。
陽線とは、始値よりも終値が高い価格で終わった状態です。
一般的に実体部分(ヒゲでない部分)が長いほど買いの勢力が強いと見なされます。
陰線とは、始値よりも終値が低い価格で終わった状態です。
一般的に実体部分が長いほど売りの勢力が強いと見なされます。
ヒゲについても理解しておこう
ローソク足にはヒゲと呼ばれる部分もあり、ヒゲを見ることで買いと売りどちらのが強いのか判断しやすくなるケースがあります。
上ヒゲが長いときは、一時的に大きく上昇したのに売り勢力によって押し戻された状態となります
天井圏のサインとなることもあるので、買いは少し待ったほうが良い状態です。
下ヒゲが長いときは、一時的に大きく下落したのに買い勢力によって押し戻された状態となります。
底値圏のサインとなることがあるので、売りは少し待ったほうが良い状態です。
覚えておくべきローソク足の基本パターン5つ
ここから、ローソク足の基本パターンを5つ紹介しておきます。
紹介している5つのパターンはよく見かけるものであり、覚えておけばチャート分析がしやすくなりますのでぜひ確認しておいてください。
大陽線&大陰線
大陽線と大陰線は実体部分が大きなローソク足です。
大陽線は買いの勢力が強いことを示し、底値圏で見られたときは上げ相場が開始するサインとなることがあります。
大陰線は売りの勢力が強いことを示し、天井圏で見られたときは下げ相場が開始するサインとなることがあります。
小陽線&小陰線
小陽線と小陰線は実体部分が小さいローソク足です。
小陽線はやや買いの勢力が強いことを示しますが明確に強いわけではなく、方向感がつかみにくい状態です。
小陰線はやや売りの勢力が強いことを示しますが明確に強いわけではなく、方向感がつかみにくい状態です。
上影陽線&上影陰線
上影陽線と上影陰線は上ヒゲが長い状態のローソク足です。
上影陽線&上影陰線ともに一時的に買い勢力が優勢になったものの、売り勢力に抑えられた状態です。
天井圏で出現した場合は下落のサインとなる可能性があります。
下影陽線&下影陰線
下影陽線と下影陰線は下ヒゲが長い状態のローソク足です。
下影陽線&下影陰線ともに一時的に売り勢力が優勢になったものの、最後は買い勢力が優勢となった状態です。
底値圏で出現した際は上昇のサインとなる可能性があります。
十字線
十字線は始値と終値がまったく同じで実体のないローソク足です。
始値と終値がまったく同じですので売り勢力と買い勢力が拮抗しており、はっきりとした方向感がない状態です。
例えば、日足で十字線が出現した場合、30分足や1時間足などではレンジ相場になっていたりします。
エントーサインとして良く使われるローソク足の組み合わせパターン
この章では、エントーサインとして良く使われるローソク足の組み合わせパターンを紹介しています。
覚えておけば、トレンド転換をいち早く捉えることができ、トレンドの初動でエンリトーできることがあるのでぜひ詳細を確認しておいてください。
包み足
包み足とは、新しいローソク足が前のローソク足の高値と安値を包み込んだ状態を指します。
上昇相場にて上記図の左のように陽線を陰線が包み込んだ場合、下落の転換点になることが多いとされています。よって、売りサインとして使われるのです。
下落相場にて上記図の右のように陰線を陽線が包み込んだ場合、上昇の転換点になることが多いとされています。そうしたことから、買いサインとして判断されます。
このように、包み足はトレンド転換のサインとして使うことが可能です。
はらみ足
はらみ足とは、新しいローソク足が前のローソク足の高値と安値の範囲に入っている状態を指します。
下落相場時に上記図の左のように大きな陽線の中に小さな陰線が出現した場合、下落に転じるサインとして使われます。このため、売りのエントリーサインとして使えます。
上昇相場にて上記図の右のように大きな陰線の中に小さな陽線が出現した場合、上昇に転じるサインとして見られることが多いです。よって、買いのエントリーサインとして使えます。
このように、はらみ足はトレンド転換のサインとして使うことが可能です。
ローソク足でトレードするときの注意点3つ
ローソク足でトレードするときは次の3つに注意しておきましょう。
- ローソク足のパターンだけで判断しない
- 短い足はダマシが多いと知っておく
- 大きな足のトレンドには逆らわない
上記に注意しておかないと負けトレードを連発してしまう可能性があるため、次章で詳細を確認しておいてください。
ローソク足のパターンだけで判断しない
ローソク足のパターンだけで判断せずにチャート全体できちんと分析するようにしてください。
例えば、ローソク足で買いのパターンが出現したとしても、それがどのような状況なのかによって信憑性が異なってきます。
強い下降トレンドの最中がでている状況で、大陽線や下影陽線がでたからといってもあまり信憑性は高くありません。
むしろ下落中の一時的な調整であることが多く、再びすぐに下落する可能性が高いです。
このため、ローソク足のパターンだけで判断せずにチャート全体で相場環境を把握しないといけません。
短い足はダマシが多いと知っておく
ローソク足に限らずテクニカル分析は短い足の場合、ダマシが多いです。
1分足や5分足では頻繁にパターンやサインがでますが、ダマシとなり逆の動きになりやすいのです。
そのため、ローソク足のパターンやサインを参考にするなら、なるべく長い時間足のほうがおすすめです。
大きな足のトレンドには逆らわない
大きな足のトレンドには逆らわないようにしましょう。大きな時間足ほど影響が強いからです。
例えば、5分足で下げ相場だったとしても、1時間足や4時足で上昇相場であれば、5分足でも最終的には上昇していく可能性が高いです。
よって、売りでエントリーするのは得策でないのです。
売りのパターンやサインがでてもエントリーせずに、買いのパターンやサインがでてからエントリーするようにしましょう。
まとめ
FXチャートのローソク足は、設定した期間内を始値・終値・安値・高値の4本値で値動きで表したものです。
ローソク足を理解しておけば、売りと買いのどちらが優勢なのかを判断できますし、トレンド転換を捕らえることも可能です。
インジゲーターよりも早くエントリーすることもできますので、ぜひ当記事の内容をマスターしておきましょう。
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