2023年2月時点、日本のFX業者の最大レバレッジは25倍です。
しかし、昔はもっと高いレバレッジでの取引が可能でした。
その最大値の変化を当記事では詳しく解説していきます。
また、レバレッジが規制されるとトレードに影響を及ぼすことがあるため、そのときはどう対処すべきかもお伝えしてきます。
目次
2010年以前のレバレッジは400倍が標準的だった!
2010年以前のFX業界ではレバレッジ400倍が標準的でした。
レバレッジ400倍だと、10万円の証拠金で4,000万円の取引が可能になります。
10万円の証拠金で4,000万円の取引の場合、為替レートが100円→100.10円と10銭の値動きをするだけで40万円の利益です。
逆に損になることもあるため、たった10銭の動きで40万円の損失が発生することもあります。
FXで10銭程度の値動きは頻繁にあり、ときには数秒で起こることもあるため、レバレッジ400倍だと一瞬で口座資金が大幅に増えたり、減ったりします。
こうした状況は健全ではなく、どう考えてもおかしいと声が上がり始めたのが規制のきっかになったのです。
FXのレバレッジ規制の歴史
2010年以前のFXはあまりにも投機的すぎたため、レバレッジ規制がされました。
その流れは以下のとおりです。
- 2010年8月にレバレッジ50倍に変更
- 2011年9月にレバレッジ25倍に変更
規制①2010年8月にレバレッジ50倍に変更
2010年8月にレバレッジの上限が50倍に変更になりました。
目的は投資家の保護のためです。
欧米ほど投資知識が浸透していない日本のトレーダーにとって、400倍のような高レバレッジは相応しくないと判断されたのです。
業者のレバレッジが最大400倍であっても、実際に取引するレバレッジは「実行レバレッジ」によってトレーダー側がコントロールする仕組みです。
実行レバレッジとは、取引する際の実際のレバレッジのこと。 おもに通貨量(ロット数)によって、実行レバレッジをコントロールします。
そのため、レバレッジが最大400倍の業者で取引していても、トレーダー側でレバレッジ5倍や10倍などに抑えられるのです。
問題だったのは「稼ぎたい!」というあまり、リスクを考えずに無謀なレバレッジを効かせて破滅してしまったトレーダーが多くいたことでした。
そうした背景があり、2010年8月にレバレッジの上限が50倍に規制されたのです。
規制②2011年9月にレバレッジ25倍に変更
2011年9月にレバレッジ25倍に変更になりました。
2010年8月の50倍への規制はこの25倍への規制への前段階だったのです。
そして2023年2月時点では、引き続き25倍の上限規制が継続しています。
金融庁はレバレッジ10倍への規制も検討している!
2017年9月に各メディアが「金融庁がレバレッジ10倍以下の規制を検討」と報じました。
実は金融庁のFX業界への規制は続いており、2017年2月に法人口座へのレバレッジ規制が実施されています。
規制前は法人口座ではレバレッジ200倍まで許容されていたのですが、規制後はレバレッジが30倍から70倍程度の「変動制」に変更されています。
その他にも、金融庁は店頭FX業者に説明会を行ったり、有識者会議を行ったりするなどの動きをみせているのです。
現状ではFX業界からの強い反発もあり、10倍への規制は実現していません。
ただし、金融庁が規制を撤回したわけでなく、保留にしているだけなので注意してください。
規制については現在も検討中であり、いつ実施されるかは分からないというのが現状です。
FXのレバレッジ規制に対処していくための2つの方法
今後もしかすると、レバレッジがさらに規制されてトレードがやりにくくなるかもしれません。
そうした時には次のように対処していくと良いでしょう。
- トレードスタイルの見直し
- 海外業者の利用
トレードスタイルの見直し
トレードスタイルを見直しするのもオススメです。
レバレッジを規制されて困るトレードスタイルというのは、デイトレードやスキャルピングのような短期トレードではないでしょうか。
短期トレードは小さな利幅を狙うため、必然的にレバレッジ倍率を上げていかなくてはいけません。そうしないと利益効率が悪いからです。
そこでトレードスタイルを見直しするのです。
短期トレードではなく、スイングトレードに変更してしまうのもひとつの手。
スイングトレードは大きな利幅を狙うため、レバレッジ倍率を上げる必要はありません。
むしろ、負けたときや保有時の急変動リスクなどを考えたら、高いレバレッジでの運用はオススメできないです。
レバレッジ1~3倍などでも十分稼げるため、レバレッジを無理に上げる必要はありません。
海外業者の利用
海外業者を利用するのもオススメの方法です。
レバレッジ規制が適用されるのは日本のFX業者のみです。海外のFX業者に関しては適用外となります。
海外のFX業者の場合、レバレッジ規制はなく1,000倍や3,000倍などの業者も多くあるため、日本の業者よりずっとハイレバレッジで取引可能。
海外の業者だと初心者には敷居が高く感じるかもしれませんが、最近は日本語に対応している業者も多く、口座開設や取引方法など日本の業者とそこまで差はありません。
また、海外の業者の多くは「ゼロカットシステム」という、口座資金がマイナスになったときに業者側が負担してくれるサービスがあるのもメリット。
これによって、「追証(口座資金がマイナスになって追加入金が必要なこと)」が発生しません。
そのため、安心してハイレバレッジで取引しやすいです。
まとめ
FXのレバレッジは今と昔では大分異なり、2010年以前では400倍が標準的でした。
それが以下のように規制されています。
- 2010年8月にレバレッジ50倍に変更
- 2011年9月にレバレッジ25倍に変更
さらに、金融庁はレバレッジ10倍への規制も検討しているようです。
レバレッジ10倍の規制が実施されるかは誰にも分かりません。
もし、規制されてしまいトレードがしづらくなった場合は以下で対処してくのがオススメです。
- トレードスタイルの見直しをする
- 海外業者の利用をする
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