海外FXは業者によっては3,000倍などの高レバレッジが可能です。しかし、高レバレッジはハイリスクでもあるため、しっかり計算方法を理解しておく必要があります。
そこでこの記事では、海外FXのレバレッジ計算を解説してみました。
実例付きで分かりやすく解説しており、5分程度で海外FXのレバレッジ計算を理解できますのでぜひ参考にしてください。
目次
レバレッジをしっかり理解しておこう
はじめに、レバレッジとはどのようなものかしっかり理解しておきましょう。レバレッジを理解することで後の解説がしっくりと頭に入りやすくなります。
FXにおいてレバレッジとは、証拠金(口座に入れているお金)の何倍もの取引ができる仕組みのことです。
例えば、証拠金が30万円でレバレッジ100倍であれば、3,000万円の取引ができます。
証拠金が30万円でレバレッジ800倍であれば、2.4億円の取引が可能です。
このように証拠金よりも大きな取引ができるのがレバレッジなのです。
レバッレジと実効レバッレジの違い
レバッレジと実効レバッレジの違いも知っておきましょう。
- レバレッジ:業者で設定できる最大レバレッジ
- 実効レバレッジ:取引で実際に使用するレバレッジ
レバレッジは業者で設定できる最大レバレッジです。例えば、レバレッジ500倍の業者であれば、500倍までレバレッジを掛けられます。
実効レバレッジは取引で実際に使用するレバレッジです。詳しくは次章で解説していますのでそちらをお読みください。
海外FXの実効レバレッジの計算方法
ここからは、海外FXの実効レバレッジの計算方法を解説していきます。
実効レバレッジは取引量や保証金によって決まり、次のように計算します。
実効レバレッジ=(現在のレート×取引数量)÷ 証拠金
例えば、現在のレートが108円のときに1万通貨でトレードする場合、証拠金が30万円ですと次のとおりです。
(108×10,000)÷ 300,000=3.6
上記の場合、実行レバレッジは3.6倍です。
現在のレートが105円のときに1万通貨でトレードする場合、証拠金が50万円であれば以下になります。
(105×10,000)÷ 500,000=2.1
上記のケースの実効レバレッジは2.1倍です。
このように実効レバレッジは、現在のレートと取引数量、証拠金によって算出されます。
なお、国内業者であっても実効レバレッジの計算方法は同じです。
海外FXはレバレッジだけでなく損失額の計算も必ずしよう!
海外FXは高いレバレッジが可能ですので、損失額の計算もしっかりしないといけません。
エントリー前に損失額の計算をしておかないと、思った以上の損失が出てしまうことがあるからです。
損失額の計算方法は次のとおり。
損失額 =(売レート-買レート)× 取引数量
例えば、ドル円で110円買い・109円で損切りするとし、取引数量が1万通貨なら次のようになります。
(109-110)×10,000=-10,000
上記の場合の損失額は1万円です。
今度は売りのケースを見てみましょう。ドル円で110円売り・113円で損切りするなら、以下のようになります。
(110-113)×10,000=-30,000
上記では損失額が3万円です。
実際に計算するときは、FX会社やインターネット上にある損益計算ツール等を使うと楽でおすすめです。
海外FXはロスカット計算も重要
海外FXは高いレバレッジを掛けることが可能なため、ロスカット計算も大事です。
ロスカット計算とは「証拠金維持率」を求める計算です。
証拠金維持率とは、「取引に必要な証拠金の何%が口座にあるのか」という数字を指します。
FXの場合、証拠金維持率が業者の水準に達すると「強制ロスカット」になります。
■各社の強制ロスカット水準の一例
業者名 | 強制ロスカットの水準 |
---|---|
XM | 証拠金維持率20%以下 |
TitanFX | 証拠金維持率20%以下 |
Tradeview | 証拠金維持率100%以下 |
強制ロスカットとは、現在のポジションをすべて強制的に決済されてしまうことです。
例えば、XMであれば証拠金維持率20%以下になると強制ロスカットが発動し、すべてのポジションが決済されてしまいます。
このため、証拠金維持率の計算方法を知っておき、強制ロスカットまでどのくらい余裕があるかを確認しておく必要があるのです。
証拠金維持率の計算方法
証拠金維持率の計算方法は次のとおりになります。
証拠金維持率 = 有効証拠金÷必要証拠金×100(%)
- 有効証拠金=証拠金+保有しているポジションの損益
- 必要証拠金=ポジションを建てるための証拠金
純資産が100万円のときに有効証拠金が70万円であり、必要証拠金が5万円なら以下のように計算します。
70万÷5万円×100=1,400
上記のケースでは証拠金維持率が1,400%になります。
ただし、証拠金維持率は損益によって変動します。
利益が増えて有効証拠金が増えれば証拠金維持率は上がりますし、損失額が拡大して有効証拠金が減れば証拠金維持率は下がります。
以下に、有効証拠金の変動による証拠金維持率の一例を掲載しておきますので参考にしてください。
有効証拠金 | 証拠金維持率 |
---|---|
80万円 | 1,600% |
50万円 | 1,000% |
30万円 | 600% |
証拠金維持率の安全圏の目安
証拠金維持率がどのくらいか安全かはトレードスタイルによって異なります。
- デイトレード・スキャルピング:300%以上
- スイングトレード・ポジショントレード:1,000%以上
デイトレードやスキャルピングのような短期トレードは300%以上が理想とされています。
「そんなに低くて大丈夫なの?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、短期売買の場合、ポジションを保有する期間が短いです。
当日中に決済するのが基本ですので、低めの証拠金維持率でも問題ないのです。
それに対して、スイングトレードやポジショントレードのような長期投資は1,000%以上が理想になります。
長期投資はポジションを保有する期間が長いため、突発的な相場の急変動に合う可能性が上がります。
相場の急変動による強制ロスカットを防ぐため、証拠金維持率には余裕を持たせる必要があるのです。
まとめ
海外FXでは高レバレッジが可能なため、レバレッジの計算方法をしっかり理解しておく必要があります。
そうしないと大きな損失を出してしまう恐れがあるからです。
そしてレバレッジの計算とは、実効レバレッジの計算のことであり、計算式は次のとおりになります。
実効レバレッジ=(現在のレート×取引数量)÷ 証拠金
また、計算式を知っておくべきなのは次の2つも同様です。
- 損失額=(売レート-買レート)×取引数量
- 証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100(%)
レバレッジ計算だけでなく、上記2つの計算も知っておくことで安全かつ失敗しないトレードができるようになります。
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