移動平均線はインジケーターで最も人気であり、基本となるものです。
それだけに「おすすめの設定は?」と知りたい人も多いでしょう。
この記事では、移動平均線のおすすめ設定を紹介しています。機能しやすい設定値がすぐ分かりますので、どうぞ参考にしてください。
目次
FXで移動平均線のおすすめ設定はいくつ?
FXで移動平均線のおすすめ設定は以下のとおりです。
短期 | 5・10 |
中期 | 20・21・25 |
長期 | 75・100・200 |
上記がおすすめなのはよく使われるからです。
移動平均線のようなインジケーターが機能するのは、大勢が同じものを見て同じ行動を取るからという側面があります。そのため、設定はよく使われるものにしておく必要があるのです。
中でも、よく使われるのは、「20・21・25」の3つ。
多くのチャートソフトはデフォルトでこの3つのいずれかの数値を採用していることが多いです。
正直、3つに大差はありません。実際、チャートを見てもそれは明らかです。
そのため、基本はこれらのいずれかの好みの設定で良いかと思います。
スキャルピングは設定を短くして使用する人が多い
スキャルピングでは、「8・5・13」の短めの設定を使用する人も多いと知っておきましょう。
短めの設定を使用することにより、価格への反応を上げるのが目的です。
スキャルピングはスピードとタイミングが求められるトレードスタイルになります。「20・21・25」などの従来の設定だと、価格への反応が遅すぎることがあるのです。
そこで「8・5・13」といった短めの設定を採用し、価格への反応を上げ、素早く対応できるようにしているのです。
ただし、反応を上げると「ダマシ」に合う可能性も上がります。
ダマシとは、相場がインジケーターのサインとは逆に動くことです。
そのため、設定を短くして反応を上げることはメリットばかりでないと覚えておかないといけません。
移動平均線にはSMAとEMAの2種類があると知っておこう!
移動平均線にはSMAとEMAの2種類があります。
SMAとEMAには違いがあり、人によってどちらが合っているのかも異なりますので、その点をきちんと理解しておきましょう。
SMAとEMAの違い
SMAは「単純移動平均線」のことであり、全体を平等に計算される移動平均線です。移動平均線といえば、基本的にSMAのことを指します。
EMAは「指数移動平均線」のことであり、直近の値動きに重きを置いて計算されている移動平均線です。
SMAとEMAの違いは「価格への反応の速さ」です。
SMAよりもEMAのほうが価格への反応が速い傾向にあります。これは、EMAが直近の値動きに重きを置いて計算されているからです。
そのため、EMAのほうが早くエントリーサインを掴めることが多いです。
対して、SMAはEMAよりも遅れてエントリーサインがでます。ただし、ダマシの回避に関してはEMAよりも優れています。
SMAとEMAどちらが良いのか?
SMAとEMAどちらが良いのかは、トレーダーが何を重視しているのかによって異なります。
例えば、価格への感度を重視したいならEMAのほうが向いています。
EMAのほうSMAよりも先に反応するためです。特にスキャルピングのようなスピード重視のトレードなら、EMAのほうが良いでしょう。
「ダマシを回避したい」というならSMAのほうが最適です。
SMAはEMAより反応が遅い分、ダマシに合う可能性を減らせます。スイングトレードのようなスピードが求められないトレードなら、ダマシの回避を重視してEMAを選ぶというのも良いと思います。
このようにSMAとEMAどちらが良いのかは、あなたが重視するものやトレードスタイルなどによって、決めていくと良いでしょう。
FXで移動平均線を使用するならこの3つは覚えるべき!
FXで移動平均線を使用するなら覚えておくべき知識があります。それは次の3つです。
- ゴールデンクロス&デットクロス
- グランビルの法則
- レートが離れてもとに戻る現象
この3つは超基本であるため、移動平均線を使用するなら必ずマスターしておきましょう。
ゴールデンクロス&デットクロス
ゴールデンクロスとデットクロスは2本の移動平均線がクロスする現象です。
- ゴールデンクロス:短期線が中期線を下から上に抜く
- デットクロス:短期線が中期線を上から下に抜く
まず、設定期間の違う2本の移動平均線(短期線と中期線)を表示します。この2本の移動平均線がクロスするのが、ゴールデンクロスとデットクロスです。
ゴールデンクロスしたときは相場が上向きになったと判断され、買いサインです。
デットクロスしたときは相場が下向きになったと判断され、売りサインです。
あくまで買いサインと売りサインであり、エントリーサインではありませんが売買の目安に使えるため覚えておきましょう。
グランビルの法則
グランビルの法則は、1960年代にアメリカの証券アナリスト「ジョセフ・E・グランビル」氏が考案した移動平均線のエントリー理論です。
上記の図のとおり、移動平均線とロウソク足の位置関係からエントリーポイントを読み取ります。
1960年代に発表されて以来、未だに使用者が多い理論ですので覚えておいて損はありません。
レートが離れてもとに戻る現象
レートは移動平均線から離れてもとに戻ってくるという修正があります。
「移動平均線から離れる→戻ってくる→移動平均線から離れる→戻ってくる」という動きを繰り返しているのです。
この習性を知っていれば様々なトレード戦略が取れます。
例えば、移動平均線から大きく離れている状況であれば以下のようなシナリオが描けます。
- 移動平均線に戻すことを予測して逆張りする
- エントリーチャンスだけどラインに戻すことを警戒して見送る
- ポジションを持っているがラインに戻すことを警戒して利益確定する
まとめ
FXで移動平均線を使うなら、設置値は次を使用するのがおすすめです。
短期 | 5・10 |
中期 | 20・21・25 |
長期 | 75・100・200 |
基本は「20・21・25」のいずれかで良いです。これらが一番よく使用される設定であるからです。
なお、移動平均線には「SMA(単純移動平均線)」と「EMA(指数移動平均線)」の2種類があります。
SMA | EMA |
---|---|
全体を平等に計算 ダマシがEMAより少ない | 直近の値動きに重きを置いて計算 値動きへの反応がSMAより早い |
FXで移動平均線を使用するなら、以下の3つは基本ですので必ず覚えておきましょう。
- ゴールデンクロス&デットクロス
- グランビルの法則
- 移動平均線から離れてもとに戻る現象
月利30%のFX手法を無料公開中!
⇒登録はコチラ