FXで買いシグナルとして良く使われるのが、移動平均線の「ゴールデンクロス」です。
しかし、初心者ですと「ゴールデンクロスとはどんな状態を指すの?」と疑問がある人も多いでしょう。
そこでこの記事では、移動平均線のゴールデンクロスがどのようなものかを分かりやすく解説します。
また、注意点やインジゲーターの期間設定、買いどきまで解説していますので、この記事ひとつで、ゴールデンクロスを実際のトレードで活かせるようになります。
目次
移動平均線のゴールデンクロスとは
移動平均線のゴールデンクロスとは、以下のチャートのように短期線が長期線を下から上に突き抜けて交差する現象を差します。
移動平均線は相場の勢いを表すインジゲーターですので、ゴールデンクロスした際は相場が強いと判断され、買いのシグナルとして見られるのが一般的です。
なお、ゴールデンクロスとは逆のデッドクロスもあります。
上記のチャートのように、短期戦が長期線を上から下に突き抜けて交差した場合はデッドクロスと呼びます。
デッドクロスの際は相場が弱いと判断され、売りのシグナルと見られるのが基本です。
移動平均線のゴールデンクロスで気をつけたいポイント
移動平均線のゴールデンクロスは次の4つに注意しておきたいです。
- チャートに遅れて発生する
- 交差の角度
- ダマシがある
- レンジ相場では機能しにくい
この4つを理解しておかないと、無駄な負けトレードをしてしまう可能性が高まるため、次章で詳細を確認しておいてください。
チャートに遅れて発生する
ゴールデンクロスはチャートに遅れて発生します。
移動平均線に限らず、インジゲーターはチャートの動きを計算して表示されます。
そのため、どうしてもチャートの動きから遅れてしまうのです。
よって、ゴールデンクロスしたときには大きく動いていたり、相場状況が逆転していたりするケースもあると理解しておく必要があります。
交差の角度
ゴールデンクロスは交差の角度に注目です。
交差の角度によっては信頼性が高いか否かを判断できるからです。
・交差の角度がきつい:信頼性が高い
・交差の角度がゆるやか:信頼性が低い
以下のチャートのように、交差の角度がきつい場合は相場の勢いが強いため、これからも上昇しやすい可能性があり、信頼性が高いです。
次の図のように、交差の角度がゆるやかな場合は相場の勢いが弱いため、上昇が途絶えてしまう可能性があり、信頼性が低いです。
ダマシがある
ゴールデンクロスはダマシがあるので要注意です。
ダマシとはそのままの意味で以下のチャートのように、ゴールデンクロスしたのにすぐに下降してしまう状態を指します。
ゴールデンクロスのダマシは短い足ほど発生しやすいです。
1分足や5分足などでは1日に何度もゴールデンクロスしますが、信憑性は高くありません。
そのため、ゴールデンクロスのトレードは日足以上でするのがおすすめです。
レンジ相場では機能しにくい
レンジ相場でのゴールデンクロスは機能しにくいです。
そもそも移動平均線はトレンド型のインジゲーターなため、レンジ相場では力を発揮しにくいのです。
以下のチャートのようなレンジでゴールデンクロスのトレードをすると、何度も負けてしまう可能性があるので注意しましょう。
移動平均線の期間はどれに設定すべきか?
移動平均線は自由に期間を設定できますので、「どの期間にすれば良いか分からない・・・」という人が多いようです。
結論から言えば答えはありません。
相場の状況や時間足などによって最適な期間は変ってくるからです。
ただし、一般的に良く使用される期間はあります。
日足の場合ですと、短期・中期・長期の3本線にして、以下の組み合わせの中から設定している人が多いようですので参考にしてください。
- 短期:5・10
- 中期:20・21・25
- 長期:75・100・200
移動平均線がゴールデンクロスしたときの買いどき
ここからは、移動平均線がゴールデンクロスしたときの買いどきをお伝えしていきます。
ゴールデンクロスしたからといって必ずしも上昇するわけではないため、ゴールデンクロスする度に買っていては負けを積み重ねます。
よって、以下のいずれかの条件が発生したときのみに買うのがおすすめです。
- 短期・中期・長期の3つともに上向き
- 複数の時間足でゴールデンクロスしている
- 他のインジゲーターでも買いサインがでている
もちろん、複数の条件が発生しているほど良いです。
それでは、それぞれについて詳しく解説していきます。
短期・中期・長期の3つともに上向き
短期・中期・長期の移動平均線が3つともに上向きである場合、信憑性が高くなります。
先にお伝えしたとおり、移動平均線の角度が強いほど相場が強いと判断できます。
それが3本ともとなれば、1本や2本のときより信憑性が高くなるのです。
複数の時間足でゴールデンクロスしている
複数の時間足でゴールデンクロスしているときほど、買いどきとして信憑性が上がります。
とくに上位足がゴールデンクロスであるほど良いです。
例えば、日足でトレードしている場合、日足だけでなく週足や月足もゴールデンクロスしているとしましょう。
そうした場合、大きな上昇トレンドが発生している可能性があり、買いの圧力がとても強い状態であるケースがあります。
このため、今後も相場が上昇していく可能性が高くなります。
他のインジゲーターでも買いサインがでている
他のインジゲーターでも買いサインがでていれば、今後上昇する可能性が上がります。
例えば、以下のチャートではMCADでもゴールデンクロスしています。
こうした他のインジゲーターでも買いサインがでているときほど、買いのシグナルとして信憑性が上がるのです。
まとめ
移動平均線のゴールデンクロスとは、短期線が長期線を下から上に突き抜けて交差する現象のことです。
このゴールデンクロスは買いのシグナルとして使われるのが基本です。
ただし、ゴールデンクロスしたからといってむやみに買っても勝つことはできません。
まず、以下の4つのポイントを抑えておくことが必須です。
- チャートに遅れて発生する
- 交差の角度に注目
- ダマシがある
- レンジ相場では機能しにくい
その上で次のいずれか、あるいは複数の条件を満たせるときのみ買いどきと判断し、トレードするのがおすすめです。
- 短期・中期・長期の3つともに上向き
- 複数の時間足でゴールデンクロスしている
- 他のインジゲーターでも買いサインがでている
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