「MACDのヒストグラムの見方が分からない」
MACDにはヒストグラムという棒グラフがありますが、この見方が分からず悩んでいる人は多いようです。
そこでこの記事では、MACDのヒストグラムの見方を解説。
3つの使い方についてもお伝えしていますので、当記事を読めばヒストグラムの見方だけでなく、どう使うのかまでマスターすることが可能です。
目次
MACDのヒストグラムとは【見方を解説】
MACDのヒストグラムとは、MACDラインとシグナル線の差を棒グラフで表したものになります。
MACDラインとシグナル線の差が大きくなるほど、ヒストグラムが増減します。 例えば、MACDラインがシグナル線より上方に大きく離れるほどヒストグラムも増加します。
MACDラインがシグナル線より下方に大きく離れるほどヒストグラムは減ります。
このように、MACDラインとシグナル線の差を表すのがヒストグラムです。
次章からはヒストグラムをどのように使用するのかを解説していきますので、このままお読みください。
MACDのヒストグラムの使い方①:先行シグナルを捕らえる
ヒストグラムの使い方の一つめは、「先行シグナルを捕らえる」ことです。
MACDは、MACDラインとシグナル線による「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」が有名です。
ゴールデンクロスとデッドクロスには遅効性という弱点がありますが、ヒストグラムを使うことでクロスしそうかを事前に察知することができます。
それが「ボトムアウト」と「ピークアウト」です。
ボトムアウト
ボトムアウトとはヒストグラムが谷底を作って増加する現象です。
ヒストグラムが谷底を作って増加したということは、「MACDラインとシグナル線の差が減ってきた=下降の勢いが失速した」ということを意味します。
このままヒストグラムが増加し続けてゼロになれば、その瞬間にゴールデンクロスします。
そのため、ボトムアウトによってゴールデンクロスの予兆を捕らえることが可能なのです。
ピークアウト
ピークアウトとはヒストグラムが山を作って減少する現象です。
ヒストグラムが山を作って減少するのは「MACDラインとシグナル線の差が減ってきた=上昇の勢いが失速した」ということを意味します。
よって、そのままヒストグラムが減少してゼロになれば、その瞬間にデッドクロスします。
こうした理由により、ピークアウトはデッドクロスの予兆を捕らえることが出来るのです。
MACDのヒストグラムの使い方②:価格の勢いを見える化する
ヒストグラムの使い方の2つ目は「価格の勢いを見える化する」ことです。
先に、ボトムアウトとピークアウトについてお伝えしました。
ボトムアウトなら価格の下降が失速したことを意味し、ピークアウトなら価格の上昇が失速したことを意味します。
そのため、ヒストグラムを確認すれば価格の勢いを見ることが可能なのです。 また、ゼロラインを境目に売と買のどっちが優勢かを判断することも出来ます。
ヒストグラムがゼロラインよりも上にあれば買いが強い、下にあれば売りが強いと判断するのです。
このように、 ヒストグラムを確認すれば価格の勢いを見える化することが可能なのです。
MACDのヒストグラムの使い方③:ダイバージェンス
ヒストグラムの使い方の3つ目は「ダイバージェンス」です。
ダイバージェンスとは価格とインジゲーターの逆行現象になります。
例えば、価格が上昇しているのにインジゲーターは下降しているというような状態です。
ヒストグラムの場合ですと以下の2つのダイバージェンスがあります。
- MACD線との逆行
- 価格との逆行
詳しくは次章でお伝えしています。
MACD線との逆行
MACD線とのヒストグラムの動きが逆行することがあります。
上記ではMACD線は切り下げているのにヒストグラムは切り上げています。
これは下落の勢いが弱くなったことを意味します。
よって、下落が止まり反転して上昇する予兆として使うことができるのです。
価格との逆行
価格とヒストグラムの動きが逆行することもあります。
上記では価格は切り上げているのにヒストグラムも切り下げています。
この状態は上昇の勢いが弱くなったことを表します。
よって、上昇が止まり下落に変る予兆として使うことができるのです。
また、価格とヒストグラムだけでなく、MACD線もダイバージェンスしていると信頼度が上がります。
先の図でもMACD線もダイバージェンスしており、その後は大きな下落が発生しています。
MACDのヒストグラムの注意点
MACDのヒストグラムには注意点があります。
それは「ヒストグラム単体では信頼性に欠ける」ことです。
ヒストグラムはMACDラインとシグナルラインの差を表示したものにしか過ぎません。
このため、ヒストグラムだけを鵜呑みにトレードしてしまうといわゆる「ダマシ」に何度も合いやすくなります。
そうしたことから、ヒストグラムだけでトレードするのは止めましょう。
MACDラインとシグナルラインの動きを分析するのはもちろんのこと、チャート分析もしっかりしないといけません。
特にチャート分析は超重要ですのでそちらをメインにするようにしてください。
まとめ
MACDのヒストグラムとは、MACDラインとシグナル線の差を棒グラフの形で表示したものです。
ヒストグラムの使い方は、「クロスの先行シグナルを捕らえる」・「価格の勢いを視覚化する」・「ダイバージェンスを確認する」の3つです。
ヒストグラムの使い方を理解しておけば、MACDでのトレードの精度がアップしますのでこの機会にぜひマスターしておいてください。
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