FXで勝つにはトレンドに乗ることが最重要と言っても過言ではありません。
しかし、初心者ですと「そもそもトレンドが判断できない・・・」という人も多いです。
そこでこの記事では、FXのトレンドを判断する方法をお伝えしていきます。
マスターすれば、初心者でもトレンドを5秒で判断できるようになりますのでぜひ参考にしてください。
目次
FXのトレンドとは【上昇トレンド・下降トレンドの見分け方】
はじめに、FXのトレンドがどのような状態かを正確に理解しておきましょう。
FXのトレンドとは、価格が一方に進む現状であり、次のように「上昇トレンド」・「下降トレンド」の2つがあります。
- 上昇トレンド:安値が前回の高値を切り上げながら上昇する
- 下降トレンド:高値が前回の安値を切り下げながら下降する
上昇トレンドであれば、次のチャートのように安値を切り上げながら上昇します。
下降トレンドであれば、次のチャートのように高値を切り下げながら下降します。
上昇トレンドと下降トレンドはこのように見分け、どちらなのか判断するのです。
ちなみに上記の判断方法は「ダウ理論」と呼びます。
ダウ理論は19世紀後半に米国の証券アナリスト「チャールズ・ダウ」氏が考案したものであり、高値と安値の切り上げや切り下げによってトレンドを判断する方法です。
このダウ理論は、FX界隈でよく使われますので覚えておきましょう。
FXのトレンドを判断できるおすすめインジゲーター3選
ここからは、FXのトレンドを判断できるおすすめインジゲーターを紹介していきます。
初心者でも5秒もあれば、トレンドが発生しているか判断できるものを3つ選んでいますので参考にしてください。
移動平均線
移動平均線は指定期間の終値の平均値から算出されるインジゲーターです。
トレンドを判断する指標として最もメジャーであり、プロでも使っている人が多いです。
そんな移動平均線でトレンドを判断する方法は次のとおり。
- 上昇トレンド:移動平均線が上向きであり、価格が移動平均線より上にある
- 下降トレンド:移動平均線が下向きであり、価格が移動平均線より下にある
次のチャートのように移動平均線が上向きであり、価格が移動平均線より上にあれば上昇トレンドと判断します。
以下のチャートのように移動平均線が下向きであり、価格が移動平均線より下にあるなら、下降トレンドです。
1本の線より複数の線(短期・中期・長期)と使う人も多く、「パーフェクトオーダー」は強いトレンドが発生している状態で出現しやすいです。
パーフェクトオーダーとは、上昇トレンドの場合であれば、以下のように短期・中期・長期の線がクロスし、なおかつきれいに並んだ状態になります。
下降トレンドの場合であれば、上記とは逆ですね。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、移動平均線に統計学の標準偏差値を加えたインジゲーターです。
移動平均線の上に「+1σ~+3σ」、下に「-1σ~-3σ」と呼ばれるバンドを表示させ、そのバンド内に価格が収まる可能性が高いとして使用します。
±1σ~±3σは価格の勢いによって形が変化し、価格の勢いが強いと以下のような「バンドウォーク」という状態になることがあります。
バンドウォークとは、±2σに沿って価格が並んでいる状態を指します。
バンドウォークは強いトレンドが発生しないと発生しないため、トレンド相場と判断してOKです。
トレンドライン
トレンドラインとは、価格の高値または安値同士を結んだ線になります。
価格が上昇中であり、価格の安値同士を2点以上結ぶことができるのであれば、上昇トレンドと判断します。
それに対して、価格が下降中であり、価格の高値同士を2点以上結ぶことが可能であれば、下降トレンドと判断します。
また、トレンドラインではトレンドの強さも判断できます。
トレンドラインの傾きが急:強いトレンド
トレンドラインの傾きが緩やか:弱いトレンド
トレンドフォローの手法一覧
ここからは、トレンド相場でトレードするための手法をお伝えしていきます。
まず、トレンド相場では「押し目買い・戻り売り」が基本だと思ってください。
押し目買い・戻り売りとは、次の図のようにトレンド中の一時的な調整を狙った手法です。
押し目買いであれば、上昇中に一時的な下降をしてきたときにエントリーします。
戻り売りであれば、下降中に一時的な上昇をしてきたときがエントリーチャンスです。
この押し目買い・戻り売りを頭に入れた上、次章のエントリー手法を実行してみてください。
移動平均線を使った手法
移動平均線を使った手法のエントリー条件は以下のとおり。
- 買い:価格が移動平均線の上にあり、価格が移動平均線にタッチする
- 売り:価格が移動平均線の下にあり、価格が移動平均線にタッチする
買いの場合であれば、次のチャートのように価格が移動平均線の上にあり、押し目を作った際に価格が移動平均線へタッチしたらエントリーです。
売りの場合であれば、次のチャートのように価格が移動平均線の下にあり、戻りを作った際に価格が移動平均線へタッチしたらエントリーです。
ボリンジャーバンドを使った手法
ボリンジャーバンドを使った手法の条件は以下になります。
・大前提:バンドウォークしている
・買い:価格が+1σか中心線にタッチしたらエントリー
・売り:価格が-1σか中心線にタッチしたらエントリー
前提条件として、ボリンジャーバンドがバンドウォークしている必要があります。
その上で買いであれば、以下のように価格が+1σか中心線にタッチしたらエントリーします。
売りの場合は次のように、価格が-1σか中心線にタッチしたらエントリーです。
トレンドラインを使った手法
トレンドラインを使った手法はとてもシンプルで、価格がトレンドラインにタッチしたらエントリーするだけです。
上記は買いのケースですが、売りの場合であれば買いとは逆になるだけです。
ダマシを回避するために覚えておくべきこと
先に紹介した手法は、どれも価格がエントリーポイントにタッチしたら売買するという手法です。
有効な手法ではあるのですが「ダマシ」も多いです。
このため、エントリー条件を満たしても価格が逆行して負ける可能性もあります。
ダマシを完全に無くすことは不可能ですが、以下のような反応を待ってエントリーすると大分数を減らすことができます。
・価格が失速する
・陽線(売りの場合は陰線)がでる
・ヘッドアンドショルダーやダブルボトムなどの反転サインが出現する
・他のインジゲーターで反転サインがでる
トレンド転換シグナルも覚えておこう!
トレンドの見極め方だけでなく、トレンド転換のシグナルも覚えておくべきです。
トレンドはずっと続くわけではないからです。
トレンド転換のシグナルを見逃してしまうと、トレンドが終了しているのに気づかず、エントリーすべき方向性を間違えてしまうことがあります。
このため、次章で解説しているトレンド転換のシグナルも覚えておくようにしましょう。
ダウ理論
ダウ理論のトレンド転換のシグナルは以下のとおりです。
上昇トレンドの反転シグナル:価格が前の高値を超えられない
下降トレンドの反転シグナル:価格が前の安値を超えられない
上昇トレンド中に価格が前の高値を超えられなくなると、トレンドが終了する可能性があります。
逆に下降トレンド中であれば、価格が前の安値を超えられないとトレンドが終了する可能性があります。
H3 トレンドライン
トレンドラインの転換シグナルは次のように、価格がトレンドラインを割ってしまった場合です。
上記のようになると、トレンドが終了する可能性があるので注意しておきましょう。
移動平均線
移動平均線の転換シグナルは以下のとおりになります。
買い:移動平均線がデッドクロスする
売り:移動平均線がゴールデンクロスする
上昇トレンド中に移動平均線がデットクロスしたら転換シグナルです。
デッドクロスは下落のサインだからです。
下降トレンドの場合は移動平均線がゴールデンクロスしたら転換シグナルと判断します。ゴールデンクロスは上昇サインだからです。
チャートパターン
「ヘッド&ショルダー」や「ダブルボトム(トップ)」、「トリプルボトム(トップ)」などの反転チャートパターンが出現したら、転換シグナルです。
例えば、上昇トレンド中であれば、以下のような形になったら反転サインと判断します。
下降トレンドの際は上昇時とは逆になります。
オシレーター系のダイバージェンス
RSIやストキャスティクスなどのオシレーター系の「ダイバージェンス」が発生したら、トレンド転換のシグナルです。
ダイバージェンスとは、価格とインジゲーターの逆行現象になります。 例えば、以下のチャートでは価格は前回の高値よりも切り上げているのにRSIは前回の数値よりも切り下げています。
この状態は価格の勢いが失速したことを指すのです。
よって、トレンドが弱まったと判断でき、トレンドが終了する可能性があるのです。
まとめ
FXのトレンドは、上昇トレンドであれば安値が前回の高値を切り上げる、下降トレンドなら高値が前回の安値を切り下げるという状態です。
慣れれば簡単に判断でき、なおかつ以下の3つのインジゲーターを使用すれば、5秒もあれば分かります。
・移動平均線
・ボリンジャーバンド
・トレンドライン
また、トレンドフォーローの手法をするなら、トレンド転換のシグナルの判断方法も覚えておくべきです。
そうしないとトレンドが終了しているのに、トレンドフォーローの手法を取ってしまい、エントリーすべき方向を誤ってしまうことがあるからです。
よって、以下の方法でトレンド転換のシグナルを見逃さないようにしましょう。
・ダウ理論
・トレンドライン
・移動平均線
・チャートパターン
・オシレーター系のダイバージェンス
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