初心者の人ですと、損切りラインの設定場所について悩んでしまう人が多いようです。
そこでこの記事では、FXのスイングトレードで損切りラインを設定する場所をチャート画像つきで分かりやすく解説。
また、損切りで重要なことや自動化できる便利な注文方法までお伝えしています。
この記事ひとつでスイングトレードの損切りラインの設定場所が分かり、損切りを上手にできるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
目次
FXのスイングトレードの損切りラインはココに設定する
FXのスイングトレードの損切りラインの設定場所は、トレードした根拠が無くなる部分です。
トレードした根拠が無くなってはポジションを持っている意味がありません。
そのため、損切りをして次のトレードに備えるのです。
次章で具体例を解説していますので参考にしてください。
ブレイクアウトでトレードした場合
ブレイクアウトでトレードした場合、ブレイクがダマシになってしまう部分に損切りを入れます。
上記のチャートではレンジブレイク後に再度レンジに戻ってきてしまい、ブレイクがダマシになっています。
そうなるとポジションを持った根拠が無くなるので損切りをするのです。
移動平均線の反発でトレードした場合
移動平均線の反発でトレードした場合は、移動平均線の下(売りの場合は上)あたりに損切りラインを設定します。
上記のチャートでは移動平均線で反発後、すぐに下降して移動平均線を割ってしまっています。
この場合、ポジションを持った根拠が崩れるので損切りをするのです。
抵抗線の反発でトレードした場合
抵抗線の反発でトレードした場合、抵抗線の下(売りの場合は上)あたりに損切りラインを置きます。
上記のチャートでは抵抗線で反発後、すぐに下降して抵抗線を割っています。
こうなるとポジションを持つ意味が無くなるため、損切りするのです。
チャートパターンでトレードした場合
ダブルボトムやヘッドアンドショルダーなどのチャートパターンでトレードした場合、チャートパターンがダマシになるポイントに損切りラインを設定します。
例えば、ダブルボトムであれば次の図の位置に損切りラインを置きます。
ヘッドアンドショルダーであれば次の図の位置です。
損切りラインを置いた位置までレートが来てしまうと、チャートパターンはダマシだったと判断できますので、損切りをするのです。
FXのスイングトレードで損切りしないのはNGな3つの理由
FXのスイングトレードで損切りしないのは絶対NGです。
損切りしないのがNGな理由はおもに次の3つになります。
- 大きな損失を出してしまう恐れがある
- 資金効率が悪い
- 精神的ストレスが貯まる
詳しくは次章でお伝えしていますのでこのままお読みください。
大きな損失を出してしまう恐れがある
損切りしないと大きな損失を出してしまう恐れがあります。
損切りしない状態ですと損失額は確定していないため、「もしかしたら回復するかもしれないのでこのままポジションを持っておこう」と考える人も多いです。
確かに回復して、ポジションを建てた位置までレートが戻ってくるケースは多々あります。
しかし、回復せずにずるずると下降(売りの場合は上昇)してしまい、損が拡大してしまうケースも多くあるのです。
上記のチャートでは損切りラインを設定しておけば緑マルの位置で損を確定できます。
しかし、損切りラインを設定せずに「次のロウソク足が確定するまで待ってみよう」とした場合、最低でも赤マルの位置まで損が拡大します。
よって、次のように損失額に大きな違いが生まれてしまうのです。
98円の損切りラインあり:損失額2万円
損切りラインなし:損失額5万円(未確定)
損切りラインありのときは損失額2万円で固定ですが、損切りラインなしですと損失額5万円でしかも未確定です。
今後レートが下降した場合、さらに損失額が増えてしまいます。
このように損切りをしないと損が拡大してしまい、大きな損失を出してしまう恐れがあるのです。
資金効率が悪い
損切りをしないと資金効率が悪いです。
損切りをしないということは、そのトレードで使っている資金は動かせないということになります。
このため、新しいトレードのチャンスが訪れても「資金が無くてトレードできない・・・」というような状態になることがあるのです。
よって、失敗したと判断したトレードはささっと損切りをし、次のトレードに資金を回せるように準備しておいたほうが資金効率が良いです。
精神的ストレスが貯まる
損切りをしないと精神的ストレスが貯まります。
いわゆる塩漬け状態であり、含み損を抱えてしまっている状態であるからです。
含み損を抱えてしまっている状態ですと、些細な値動きが気になってしまい、ヘタをすると仕事や日常生活にも影響がでてきます。
そのため、ダメだったトレードには手早く見切りをつけ、損切りしてしまうのがおすすめです。
損切りで失敗しないための3つのポイント
この章では、損切りで失敗しないためポイントをお伝えします。
損切りで失敗しないためには次の3つが重要です。
- 損切りラインを移動させない
- 損切り注文は自動化しておく
- 損失額の計算も忘れない
上記のポイントを抑えておけば、損切りでの失敗を防止できるようになりますので、次章で詳細を確認しておいてください。
損切りラインを移動させない
一度決めた損切りラインを移動させてはいけません。
先にお伝えしたように、損切りラインはトレードの根拠が崩れる部分に設定します。
そのため、損切りラインを移動させると、トレード計画そのものが破綻してしまいます。
一度決めた損切りラインを守っていれば損失が広がることはありません。
その積み重ねがトレードの利益を残していくことに繋がりますので、一度決めた損切りラインは固定しておきましょう。
利益を守るために損切りラインを移動させるのはOK!
一度決めた損切りラインを移動させるのはNGですが例外もあります。
それは利益を守るために損切りラインを移動させることです。
例えば、買いポジションを建てた後、レートが順調に上昇したとしましょう。
その際、以下のチャートのようにレートの上昇に合わせて損切りラインを移動させるのです。
このようにすれば、利益が発生する位置に損切りラインを移動させることができますので、利益を守ることができます。
こうした利益を守るための移動であれば、損切りラインを動かしてもOKです。
損切り注文は自動化しておく
損切り注文は自動化しておくことも大事です。
手動で損切りしようとすると、「今後、反発して上昇するかも」「今回だけは様子を見てみよう」などと迷いが生まれます。
このような感情が原因で損切りができずに、塩漬けしてしまう人も多いのです。
しかし、損切り注文を自動化しておけば感情の入る余地はありません。
損切りレートに達したら自動的に損切りをしてくれるからです。
よって、意思が弱い人でも確実に損切りができるのです。
なお、損切り注文の自動化の方法については後述していますのでそちらをお読みください。
損失額の計算も忘れない
損失額の計算をしていくら損になるのかも把握しておきましょう。
通貨量や損切り幅によって損失額は異なるからです。
よって、ポジションを立てる前に損失額の計算をして問題ないかを確認しておく必要があるのです。
損失額の計算方法は次のとおり。
損失額 =(売価格-買価格)×取引数量
例えば、ドル円を1万通貨で100円買い(新規)・99円売り(損きり)であれば、以下のように計算します。
(99円-100円)×10,000=-10,000
上記の場合ですと-10,000ですので、10,000円の損失額になります。
損失額は口座資金の2.0%以内が理想
スイングトレードですと、損失額は一般的に口座資金の2.0%以内が理想とされます。
このため、損失額は口座資金の2.0%以内に納まるようにするのがおすすめです。
仮に口座資金が50万円であれば、損失額は1万円までに抑えるということです。
口座資金 × 2 ÷ 100
損失額が2.0%を超えてしまう場合は通貨量で調整しましょう。
例えば、1万通貨で損失額が2.0%を超えるのであれば、8,000通貨や5,000通貨などトレードする通貨量を減らすのです。
損切り注文を自動化させる方法
ここからは、損切り注文を自動化させる方法をお伝えしていきます。
この章の解説を読めば損切り注文を自動化させ、確実に損切りをできるようになりますので参考にしてください。
損切り注文の自動化方法:①逆指値注文
逆指値注文とは、損失を確定させるための注文方法です。
例えば、ドル円を105円で買ったときに103円で損切りしたとします。
その際は103円に逆指値注文を入れておけば、自動的に103円で損切りしてくれるのです。
損切り注文の自動化方法:②IFO注文
IFO注文は損切りと利益確定の注文を同時に出せる注文方法です。
仮にドル円を110円で買ったとき、115円で利益確定、108円で損切りにしたいとしましょう。
その場合、IFO注文を使えば115円で利益確定・108円で損切りという注文を同時に出せます。
このため、利益確定と損切りを自動化させることができるというメリットがあるのです。
まとめ
- 損切りラインはトレードした根拠が無くなる部分に設定する
- 損切りしないと「大きな損失を出すことがある」
- 「資金効率が悪い」
- 「精神的ストレスが貯まる」というデメリットがある
- 損切りで失敗しないためには、「損切りラインは固定する」、「自動化する」、「損失額を把握する」の3つが重要
- 損切りは「逆指値注文」か「IFO注文」で自動化する
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