移動平均線の種類と選び方【FXの王道インジケーターの取説】

移動平均線にはいくつか種類があります。

そのため、「それぞれの違いや選ぶ基準が知りたい！」という人も多いでしょう。

そこでこの記事では、移動平均線の種類と選び方を解説。

あなたが移動平均線の種類の違いを理解でき、最適なものを選べるようにサポートします。

移動平均線の種類は3つしかなく、選び方もシンプルなため今日ですぐマスター可能です！

移動平均線の種類はこの3つ！

移動平均線は大きく分けて次の3つの種類があります。

単純移動平均線(SMA)

単純移動平均は最も基本的なタイプの移動平均線です。

指定期間のレートが同等に計算されるという特徴があります。

例えば、指定期間が20日なら20日の終値を合計して集計したものが平気化されて算出されます。

こうした特徴があるため、相場の動きにはやや遅れますがその分、大きな流れを分析しやすいです。

加重移動平均線(WMA)

加重移動平均線は直近のレートを重視し、レートへの感動や追従性をアップした移動平均線です。

例えば、指定期間が20日なら20日に近いほど重視されます。よって、一番重視されるのは19日です。

単純移動平均よりもレートへの感度が鋭くなるため、緩やかに上昇・下降しているような相場だと機能しやすくなります。

その反面、レートが激しく動くような相場だと「ダマシ」のサインが多発して、使いづらいです。

指数移動平均線(EMA)

指数移動平均線も直近のレートを重視した移動平均線です。

加重移動平均線ほどではないですがレートへの反応が早いため、スキャルピングやデイトレードのような短期トレードでよく使用されます。

相場の変化をいち早く捉えたいときにオススメの移動平均線です。

3つの移動平均線の動きはどう違う？【チャートで確認】

単純移動平均、加重移動平均線、指数移動線の3つの動きの違いをチャートで確認してみましょう。

以下のチャート画像の移動平均線の設定値はすべて「20」です。

上記をご覧のとおり、同じ「20」の設定値でもレートへの反応が違うのが分るかと思います。

反応が早い順に並べると、

となっています。

よって、加重移動平均線が一番早くエントリーしやすいです。

とはいえ、ダマシになっているポイントもあるため、反応の早さが必ずしもメリットではないことは注意しておきましょう。

3つの移動平均線でどれが一番良いのか？

3つの移動平均線でどれが一番良いかは人によって異なります。

それぞれの移動平均線には特徴があり、その特徴にあった使い方をするのがオススメだからです。

3つの移動平均線のおもな違いはレートへの反応速度なため、その違いによって使い分ける方法を決めると良いでしょう。

ここでは2つの使い方を紹介しておきますので参考にしてみてください。

中長期のトレードをする場合

中長期のトレードをする場合は単純移動平均がオススメです。

単純移動平均は大きな流れを見るのに向いているからです。

加重移動平均線や指数移動平均線でもダメという分けではないですが、反応が早いためダマシにあってしまう可能性が高まります。

中長期のトレードでは、反応の早さよりも相場の大きな方向性を捉えることのほうが重要。

そうした面では単純移動平均のほうが勝るため、中長期のトレードでは単純移動平均をオススメします。

短期のトレードをする場合

スキャルピングやデイトレードのような短期のトレードをする場合は、加重移動平均線か指数移動平均線が向いています。

短期トレードはスピードが求められるからです。

スキャルピングやデイトレードはトレードの展開が早く、インジケーターのサインがでたときには相場が動いており、もうエントリーチャンスがないということもあります。

そこで役立つのが加重移動平均線と指数移動平均線。

加重移動平均線と指数移動平均線はレートへの感度が鋭いため、レートの動きに対して素早く反応してくれます。

そのため、売買サインやトレンド転換などのトレードに必要な情報もスピーディーに表示してくれるのです。

よって、加重移動平均線と指数移動平均線は短期トレードをするのにオススメなのです。

とくに指数移動平均線は人気が高く、実際に使用しているトレーダーはかなり多いと感じます。

初心者が迷ったら単純移動平均線を選ぶのがオススメ！

初心者の場合はとりあえず、何も考えずに単純移動平均線を使用しておいても良いです。

単純移動平均線はもっとも使用者が多い移動平均線だからです。

移動平均線に限らず、インジケーターが機能するのは大勢のトレーダーが同じものを見て同じ行動をするからになります。

FXの相場は単純化すると大勢が買うから上がる、大勢が売るから下がるというものであり、移動平均線のようなインジケーターの仕組みも同じです。

そのため、移動平均線を使用するときは多くのトレーダーが使っているものを使用するのが一番なのです。

よって、初心者は難しく考えずに単純移動平均を使用しておけば間違いありません。

まとめ

移動平均線には次の3つの種類があります。

この3つの大きな違いはレートへの感度です。

加重移動平均線＞指数移動平均線＞単純移動平均線という順番でレートへの感度が鋭くなり、レートの動きに対して素早く追従するようになります。

そのため、3つの選び方としては以下を目安にするのがおすすめです。

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